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2016.06.09

2016年夏モデルAQUOSカメラの実力

  • 2016年夏モデルのスマートフォンAQUOSのフラッグシップモデル(AQUOS ZETA SH-04H、AQUOS Xx3、AQUOS SERIE SHV34)がいよいよ登場。AQUOSのカメラは、これまで以上に磨きをかけたデジタルカメラ水準の高画質な写りと使いやすさの継承、そして新たに加わった撮影機能を含めて大きな進化を遂げています。今回は、スマートフォンで撮る写真の愉しさと表現の幅を広げた、2016年夏モデルのスマートフォンAQUOSのカメラについて解説していきます。

  • 1. 進化したキレイ!鮮やかな発色はそのままに、より精細な描写が可能に

    2016年夏モデルのAQUOSのカメラは、これまでのスマートフォンAQUOSのカメラの特徴である鮮やかな発色はそのままに、これまで以上に豊かな階調表現とシャープな描写が可能になっています。レンズのF値はこれまで同様に明るいF1.9。焦点距離は広角の26mm相当(35mmフィルム換算値)。

    左の犬の毛並み、右の新緑のもみじの葉を見ると精細さが分かります。

    これまでとの大きな違いは、センサーサイズが大きくなり、画素数が約2,260万画素となったことで、これまで以上に隅々までクリアで精細な写りを実現しています。もちろん、正確なホワイトバランスによる色再現性にも磨きがかかっています。また、センサーサイズが大きくなったことで、被写体に思い切り寄った撮影では、最短撮影距離もこれまで通り(7〜10cm程度)で、一段と自然で滑らかで大きなボケ味も実現しています。

    シンプルな撮影画面の「おすすめオート」(デフォルト)では、画面を縦方向になぞるだけの明るさの調整(露出補正)、タッチフォーカスといった使いやすいさはそのままに、高画素化と超解像技術により、画質の劣化を抑えたズーム撮影といった新機能が加わったことで、人物や風景、料理、ペットなど、被写体や撮影シーンに関わらず、これまで以上に簡単にキレイな写真が撮れるようになっています。

    おすすめオートで撮ったもの。

  • 2. 自分の好みにあわせた写真が思い通りに撮れる「おすすめプラス」

    撮影モードでは、今回新たに加わった撮影モードが「花火撮影」と「おすすめプラス」です。「花火撮影」は、花火が開いたタイミングにあわせて自動的に撮影してくれる「AUTO撮影」に対応していて、これまで難しかった打ち上げ花火を簡単に撮影できます。

    「おすすめプラス」は、撮影時に感じる「もう少し◯◯に撮りたい」といった気持ちに応えてくれるシーン選択で、自分の好みにあわせた写真を思い通りに撮影するための5つのモードが用意されています。各モードでは、撮影するだけでその効果が確認できますが、さらに自分の好みにあわせた調整を行うことができます。

  • くっきり

    風景や花などを色鮮やかに撮りたい場合や質感を活かすような被写体の撮影に向いています。「コントラスト」と「明瞭度」を調整して「くっきり」とした写真が撮れます。

     

  • ふんわり

    花や小物などのテーブルフォトなどにおすすめです。色が薄く明るめの被写体で背景はシンプルだとより効果的です。「コントラスト」と「明瞭度」を調整して「ふんわり」とした雰囲気の写真が撮れます。

    同じ被写体で、左が「くっきり」で撮影したもので、右が「ふんわり」で撮影しています。この2つのモードは被写体の色によっても仕上がりのイメージが変わります。

  • 逆光でも

    日中や夕方の逆光の撮影で明るく明暗の差を抑えたい場合に向いています。露出補正もあわせて使うと効果的です。逆光時の光と影の「コントラスト」を調整して明暗の差を軽減します。「ホワイトバランス」で色を調整することもできるため、夕景などをより印象的な色味で撮影することも可能です。また、逆光の撮影での露出補正時に起こしやすい白飛びや黒潰れを起こしている箇所をゼブラで表示する「白とび/黒つぶれ表示」に対応しています。

    2枚とも「逆光で」で撮影したもの。このように逆光の場面でも被写体を明るく撮影したい時に効果的です。

  • 残像を

    夜間走っている車のライトを残像として撮影したり、滝など水の流れる軌跡を残した写真を撮ることができます。シャッタースピードを遅くして残像を撮ることもできます(シャッタースピードが遅くなるため、このモードで撮影する際は、三脚の使用をおすすめします)。

    左 / 「おすすめオート」で撮ったもの

    右 / 「おすすめプラス」→「残像を」で撮影したもの

  • 近付いて

    被写体に思いきり近付いて撮ることで背景をぼかしやすくなり、デジタル一眼レフカメラのような被写界深度の浅い写真を撮る接写撮影を前提にしているモードで、ピントは最短撮影距離に合わせているため、被写体に近づくことでピントが合います。ここでは、より正確なピント合わせを行えるマニュアルフォーカスが使用できます。マニュアルフォーカス使用時には、ピントが合っている部分を赤く表示する「ピーキング表示」に対応しています。

    「近付いて」モードで撮影した2枚です。

  • フルマニュアル

    自分だけの設定で、思い通りの写真を撮るための「フルマニュアル」は、綿密なピント合わせを可能にするマニュアルフォーカス、シャッタースピード(1/25,000〜5秒)、ISO感度(25〜1600)、ホワイトバランスを本格的なデジタルカメラにあるマニュアル操作での撮影を行えます。それに加え、写真の鮮やかさを調整する「コントラスト」と「彩度」、被写体のディティールを調整する「明瞭度」も撮影時に調整ができ、自分の撮影スタイルにあわせて、マニュアルで制御したい項目を最大4つまで撮影画面に表示させることができます。

    「フルマニュアル」モードで撮影した2枚。左は「彩度」と「コントラスト」を調整して、「見たまま」より「印象」に近い色を再現したものです。右は「シャッタースピード」と「ISO感度」を調整して渓流の水の流れをスローシャッターで写したものです。

  • 3. 撮影をより快適に。撮りたい瞬間に応える「カメラとしての基本性能」

    2016年夏モデルの写り以外の部分の進化が随所に見られる「高速化」です。カメラの起動速度の高速化(約0.4秒)、より速くなったハイスピードAF(約0.02秒)、シャッターボタンを長押しする「押しっぱなし連写」の連写スピード(4K2Kサイズで15枚/秒)と撮影の際に気になるさまざまな部分が高速化されています。撮影にあたって、スピードは写真を撮るリズムやテンポを左右するためとても大切です。このスピード感は実際に操作してみるとよく分かります。

     

  • 4. 動画を撮って、あとから写真に。よりキレイになった4K2K対応の動画撮影と、撮影後にベストショットを抜き出せる「あとからキャプチャー」

    2016年夏モデルの動画機能は、4K2Kに対応した標準動画とタイムラプス(撮影時間予約機能追加)、フルハイビジョンで秒間120コマ(HDサイズ240コマ)で撮影し、撮影後にスロー動画としても書き出せる「ハイスピード録画」と充実しています。もちろん、描写性能は写真同様に向上していますが、それに加えて動画の記録フォーマットが新しくなったことで、画質は以前に比べて大きく向上しています(HEVC/H265に対応)。

    動画の画質向上にあわせて登場した新機能が、4K2K動画に対応した「あとからキャプチャー」です。この機能は、撮影した動画からベストな瞬間を写真として抜き出せる機能で、4K2K動画から約800万画素のサイズで写真を抜き出すことが可能です。最新のデジタルカメラでも一部の機種にしかできない最新の機能をスマートフォンで利用できるのはとても魅力的です。

    4K動画から抜き出したもの。精細さも含めて高画質なまま写真として保存できます。

  • さて、キレイはそのままに、スマートフォンで撮る写真に自分らしさをプラスした写真が思い通りに撮れる「おすすめプラス」など、スマートフォンの写真の愉しみを広げる2016年夏モデルのカメラ機能はいかがでしょうか?ここではお話できなかった機能も含めて、今後のPHOTOSHOWでは、スマートフォンAQUOSのカメラを使いこなすためのテクニックを交えて、写真の撮り方のコツをご紹介していきます。

    黒田 智之 くろだ ともゆき
    1971年東京生まれ。
    アートディレクター、フォトグラファーを主として音楽、映像、出版、広告などで活動。近年では、スマホ写真を中心に写真の撮影・プリントに関する書籍の執筆やセミナー、ワークショップ等の講師も務める。近著には『「いいね!」を増やす スマホ写真の撮影レシピ』(シーアンドアール研究所刊)などがある。

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