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2016.12.08

夜景の撮り方のコツ

  • 12月はクリスマスのイルミネーションなど街中がライトアップされることもあり、夜景を撮影する機会が増える時期です。今回はスマートフォンでのさまざまな夜景の撮り方についてご紹介します。

  • 夜景撮影のいちばんの悩み「手ぶれ」の5つの対処法

    夜景の撮影で一番悩ましいのが「手ぶれ」です。スマートフォンAQUOSをはじめ、多くのスマートフォンには手ぶれ補正機能が搭載されており、その性能は想像しているよりとても優秀です。にもかかわらず手ぶれを起こしてしまうのは、「シャッターを切る」際の撮影動作が原因となるケースが多々あります。
    手ぶれを起こさない方法は、「スマートフォンを動かさないこと」つまり、スマートフォンに衝撃を与えないのがポイントになります。それでは、どのようにシャッターを切ると手ぶれを起こさずに撮れるかをご紹介します。

  • 1. 撮影画面のシャッターボタンをタッチする時は「そっと優しく」

    手ぶれの原因の多くは「撮影画面にあるシャッターボタンにタッチした際の衝撃」です。撮影画面にあるシャッターボタンを使った撮影では、ボタンにタッチした時にシャッターが切られると、勘違いされている方が多いのではないでしょうか。実は、ボタンにタッチした指を離す時にシャッターが切られ撮影されます。このことに気をつけて「そっと優しく」シャッターを切るだけで手ぶれはかなり減ります。

    手ぶれを起こさないシャッターの切り方については「スマートフォンAQUOSのカメラ教室」内でご紹介した「手ぶれを起こさないシャッターの切り方」をご参照ください。

  • 2. シャッターを切る際は息を止める

    とても単純で古典的な発想と思う方もいらっしゃると思いますが、これは効果絶大です。
    呼吸の際に自然に体が動き、ぶれてしまうことがあります。ポイントはシャッターを切る直前からシャッター音が鳴り終わって少し経つまで。時間にして2秒から3秒程度息を止めてシャッターを切ってみてください。

  • 3. シャッターを切った後は一呼吸そのまま動かない(すぐに本体を動かさない)

    シャッターボタンを押すとシャッター音が鳴ります。そして、シャッター音が鳴った瞬間に撮影が完了したと思いスマートフォンを動かしてしまう場合にも手ぶれを起こします。これも日中の撮影では大きな問題にはなりませんが、夜景の場合はシャッタースピードが遅くなるため、手ぶれの原因となります。シャッター音が鳴ってもすぐに本体を動かさず、一呼吸分ほどの時間、そのまま動かないようにして撮影しましょう。

  • 4. 撮影現場の周辺にある壁や柱といったものを利用する

    こちらも単純です。撮影する場所に壁や柱といった自分の体重をかけても安定しているものがあれば、それを使って体を安定させます。手ぶれという言葉だけだと手元だけのことに思われがちですが、撮影者の体や姿勢が安定していないということでも手ぶれが起きます。体や姿勢が安定すると手元も安定します。特にスローシャッターで撮影する場合には効果絶大です。

  • 5.夜景撮影では、本体の音量調節ボタンやカメラ専用ハードキー(シャッターキー)は使わない

    スマートフォンで写真を撮る時のシャッターの切り方にはいくつか種類があります。その中のひとつがスマートフォンの本体にあるボタン類(音量調節ボタンやシャッターキー)を使ったシャッターの切り方です。この方法は、日中の撮影ではデジタルカメラのような操作感で撮影できるので便利ですが、残念ながら夜景には不向きです。その理由は、暗い夜景の撮影ではシャッタースピードが遅くなるため、シャッターボタンを押す際のわずかな衝撃でスマートフォンが傾いたり、動いてしまうことがあります。

    以上のことを実践することで、さまざまな場面でも夜景撮影を快適に行えます。是非試してみましょう。

  • 夜景撮影で覚えておきたい4つのキーワード

    手ぶれの対処法の次は「撮影」に関しての基本をご説明します。スマートフォンの夜景撮影の際に覚えておきたいことは以下の4つになります。この4つの使い分けや掛け合わせを行うことで、自分の思い通りの夜景が撮影できます。

  • 1. 自分の撮りたい写真をカメラに分かってもらうためのタッチフォーカス(オート、マニュアル撮影共通)

    すべてはこれから始まります。画面をタッチすることでピントを合わせる「タッチフォーカス」は、ピントの位置にある被写体の明るさも同時に合わせます。このひと手間は、日中の撮影以上に明るいところと暗いところの明暗の差が大きい夜景の撮影ではとても大切になります。以下の写真はタッチする場所を変えただけの写真です。左の暗い写真は、奥にあるタワーにピントを合わせた写真。右の明るい写真は、手前にあるヤシの木の幹部分にピントを合わせた写真です。タッチする場所を変えるだけでここまで写真の明るさが変わります。

    タッチフォーカスについては、「夜景やイルミネーションをキレイに撮るコツ」内の「おまかせオートで夜景をキレイに撮る2つのポイント」で詳しくご紹介していますので、あわせてご覧下さい。

  • 2. 思い通りの明るさに調整する露出補正(オート、マニュアル撮影共通)

    被写体にタッチすることでピント位置の明るさは適正となりますが、画角全体の明るさをみると、時には意図した明るさでないことがあります。そこで行うのが「露出補正」です。スマートフォンAQUOSの場合は画面を上下になぞることで明るさを調整します。このことだけで、仕上がりは全く変わりますので是非やってみましょう。

    左が露出補正を使って明るくしたもの(+0.67)、右が暗くしたもの(-0.83)です。

    露出補正については、「夜景やイルミネーションをキレイに撮るコツ」内の「おまかせオートで夜景をキレイに撮る2つのポイント」で詳しくご紹介していますので、あわせてご覧下さい。?

  • 3. 画質は落ちても明るさをとるか?より鮮明な描写をとるか?を決めるISO感度設定(マニュアル撮影)

    ここでは、ISO感度を設定した撮影についてご紹介します。

    画質は落ちても明るさを優先したい場合(写真左)

    ISO感度の数字を大きくします。数字が大きいほど暗所での撮影でも明るく撮れます。そしてシャッタースピードも速くなるため手ぶれも起こしにくくなります。その代わり、画質が粗くなってしまいます。写真は「ISO感度:800」。

    画質優先で鮮明な描写を優先したい場合(写真右)

    ISO感度の数字を小さくします。数字が小さいほど鮮明にかつ細やかに撮れます。その代わりにシャッタースピードは遅くなるため手ぶれには注意が必要になります。写真は「ISO感度:64」。

    ISO感度はバランスを見て決めましょう。

    極端に明るくしようとしてISO感度の数字を上げすぎてザラザラの低画質も残念ですし、画質を追いすぎて手ぶれが酷くうまく撮れないのも困ります。ISO感度の数字は被写体や撮影状況のバランスを考えて決めることが一番失敗しない撮り方です。写真は「ISO感度:400(左)」と「ISO感度:320(右)」。

  • 4. デジタルカメラでは定番のスローシャッター撮影で夜景を撮る(マニュアル撮影)

    16年夏モデル以降のスマートフォンAQUOSで夜景を撮影する場合に、試して頂きたいのがシャッタースピードを遅くした撮影です。スマートフォンAQUOSでは「おすすめプラス」のフルマニュアルモードでシャッタースピードを設定します。シャッタースピードを遅くして撮影することで、車のテールランプやヘッドライトの光の流れを撮ることができます。光を流して撮るには1秒以上のシャッタースピードがおすすめです。

    ここで思い出して欲しいのが前述の「手ぶれの対処法」の「撮影現場の周辺にある壁や柱といったものを利用する」です。この方法で、1秒程度であれば手持ちでも撮影可能になります。

    この写真は、おすすめプラスの「フルマニュアル」モードで撮影しています。おすすめプラスの「残像を」モードでも撮影可能です。シャッタースピードは最も長い5秒で、手持ちではなく、台となるものを見つけてスマートフォンを固定して撮影しましょう。

    シャッタースピードの設定と操作方法については、「花火の撮り方のコツ」内の「上級者向け!花火の光の軌跡をとらえる写真の撮り方」でご紹介しています。撮影モードは違いますが、シャッタースピードの設定方法については同様になりますので、あわせてご覧下さい。

     

    この写真もシャッタースピード5秒の写真です。この写真は電柱を使って本体を固定して撮影しています。

  • SNSで使えるスローシャッターテクニック

    スローシャッターによって人が流れて写ることにより、個人情報やプライバシーを守れます。人通りの多い場所や観光スポットで人混みが気になるような場合にもスローシャッターは役に立ちます。この写真のシャッタースピードは1秒で壁にもたれながら撮影しています。ちなみに、この写真をシャッタースピード5秒で撮影すると完全に人が消えた写真になります。

    今回ご紹介した夜景の撮り方のコツは、季節に限らずいつでも使えます。夜景を撮影する際には是非ご参考にしてください。一年で一番夜が長いこの季節、スマートフォンAQUOSで色々な夜景写真を撮ってみましょう!

    PHOTOSHOWでは昨年にも「夜景やイルミネーションをキレイに撮るコツ」をご紹介しています。特にイルミネーションを撮るコツについては、こちらをご覧下さい。


    (テキスト・撮影:黒田智之)

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