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2017.04.20

「AQUOSというカメラの写真展」撮り方Q&A

  • 2016年12月より、東京・大阪にて開催した「AQUOSというカメラの写真展」も3月の東京をもって無事に終えることができました。縦横70cmにプリントし展示した合計41枚の写真、ご来場いただいたお客様には、スマートフォンの小さな画面越しでは味わえないプリントの魅力と、カメラとしての「スマートフォンAQUOS」の実力を実感してもらえたと思います。今回は、写真展会場で特に多かった撮り方に関する質問について、ご紹介したいと思います。

  • 具体的な撮り方についての質問が多かった写真(その1)

    撮影データ
    ISO感度:32 / シャッタースピード:1/15 / ホワイトバランス:マニュアル / 露出補正:+0.83 / 撮影モード : 「おすすめプラス」フルマニュアル / 撮影写真サイズ設定:21MP / フォーカス設定:センターAF(タッチフォーカス)

    質問1:この写真は電車の中から撮影しているのですか?それともホームから?撮影時の状況と具体的な撮り方を教えてください。

    回答1:この写真は地下鉄のホームから撮影しています。思いつきでの撮影ではなく、このような写真(電車は流して駅名プレート部分はしっかり写す)を撮るために予め狙って撮っています。電車の「動き」と駅名プレートの「静止」のコントラストが狙いの写真です。具体的な撮影方法ですが、まずはホームのどの位置で撮影するかを決めます。この横方向のブレ(流れ)を撮るためには、入線してくる電車の進行方向の後ろよりがオススメです。その理由は入線する電車のスピードが速いので、シャッタースピードを極端に遅くすることなく、スローシャッターのような流れを表現できるからです。この写真の場合、シャッタースピードはマニュアルで1/15に設定しています。次に電車がいない状態で、駅名部分にピントを合わせ、同時に明るさについても予め決めておきます。あとは、電車が来たところを連写で撮影しました。

  • 具体的な撮り方についての質問が多かった写真(その2)

    撮影データ
    ISO感度:80 / シャッタースピード:1/80 / ホワイトバランス:オート / 撮影モード : 「おすすめプラス」フルマニュアル / 撮影写真サイズ設定:23MP / フォーカス設定:センターAF(タッチフォーカス)

    質問2:このトンネルの写真は、シャッタースピードをどれくらい遅くしていますか?

    回答2:この写真は前述の地下鉄のホームの写真同様に、写真の印象ほどシャッタースピードは遅くありません。どちらも電車のスピードを利用した写真ですね。このトンネルの写真の場合は、シャッタースピードを1/80秒に設定しています。写真の流れ方から考えるととても速いシャッタースピードといえます。また、このスピード感は単線のトンネルならではの狭さも影響しています。撮り方のポイントは、シャッタースピードよりも、電車の最前でガラス越しで反射を抑えて撮影することが一番大切なポイントになります。また、ピント位置も大切です。ピントはタッチフォーカスでトンネルの出口付近で、この写真の一番遠い場所にすることでピントが合いやすくなり、手前の流れをより大きくする効果が期待できるためです。

    ガラス越しで反射を抑えた撮影方法については、以前にご紹介した「水族館で撮影するコツ」を参考にしてください。この記事にある「スマートフォンをガラス越し撮影用にカスタマイズ」を利用すると、写真展でも展示した飛行機の窓越し撮影でも役立ちます。

    撮影データ
    ISO感度:25 / シャッタースピード:1/600/ホワイトバランス:オート / 撮影モード : 「おすすめプラス」フルマニュアル / 撮影写真サイズ設定:23MP / フォーカス設定:センターAF(タッチフォーカス)

  • 構図に関することで質問が多かった写真(その1)

    撮影データ
    ISO感度:32 / シャッタースピード:1/35 / ホワイトバランス:マニュアル / 撮影モード : 「おすすめプラス」フルマニュアル / 撮影写真サイズ設定:21MP / フォーカス設定:センターAF(タッチフォーカス)

    質問3:風景写真は水平に気をつけて、まっすぐ撮るのが基本と習いましたが、この写真のように斜めにしてもいいのですか?

    回答3:いいと思います。基本はとても大切ですが、あくまでも基本です。基本を理解したうえで「崩す」のも表現の方法です。斜めに撮ることで、写真に動きや表情、作品意図のようなものが生まれるのであれば、表現のひとつとしていいと思います。セオリー通りにまっすぐに撮って何も印象に残らないのではもったいないですね。このような写真を撮るときは、水平に気をつけた、まっすぐな写真を撮ったうえで、自由な発想で色々な撮り方をしておくのがオススメです。

    ちなみに、水平に気をつけてまっすぐ撮ると以下のようになります。見比べてみてどのように感じますか?

    水平に気をつけた写真

  • 構図に関することで質問が多かった写真(その2)

    撮影データ
    ISO感度:32 / シャッタースピード:1/60/ホワイトバランス:オート/露出補正:-1.83 / 撮影モード : 「おすすめプラス」フルマニュアル / 撮影写真サイズ設定:21MP / フォーカス設定:センターAF(タッチフォーカス)

    質問4:時計にどれくらい近づいて撮っていますか?この写真のように光を映り込ませるときのコツなどはありますか?

    回答4:この写真の時計は洋館に飾ってあった置き時計です。置き時計なため大きさもあり、写真の印象ほど近づいてはいません。映り込みについては、光(天井の照明)の入り方の調整に苦労しました。この写真は、撮影角度がポイントです。映り込み具合を見ながらスマートフォンを逆さにしたり、縦横を調整しながら撮影角度や距離を調整しています。また、天井の照明以外の映り込みを極力少なくなるように、自分の立ち位置などにも気を使っています。この写真ように反射による映り込みを利用した写真表現を「リフレクション」といいます。普段は敬遠してしまいがちな映り込みですが、工夫次第で面白い写真が撮れますので是非試してみてください。下の写真は、角度違いの写真です。角度や距離が変わると、映り込み方が変わるのがわかりますね。

     

  • ピントについての質問が多かった写真(その1)

    撮影データ
    ISO感度:25 / シャッタースピード:1/350/ホワイトバランス:オート/露出補正:-0.33 / 撮影モード : 「おすすめプラス」フルマニュアル / 撮影写真サイズ設定:23MP / フォーカス設定:センターAF(タッチフォーカス)

    質問5:風景の写真を撮るときに迷うのがピントです。この写真はどこにピントを合わせていますか?風景のピント合わせのポイントはありますか?

    回答5:風景写真のピントの位置は難しいですね。私の場合、風景写真のピント合わせでまず試すのは「画角内でポイントとなるような被写体」で、かつ「一番明るい部分」にピントと明るさの基準を作り、その上で色々と試します。この写真の場合は、画角の左中央の水面にある古木に合わせています。画角右上の木の部分のピントは甘くなりますが、水面の映り込みと木々の葉の部分にピントが合うようにするには、古木が最適だったという結果です。この写真もそうですが、スマートフォンの場合は、ピントの位置を色々変えて何枚も撮影するのがポイントです。特にスマートフォンの場合は、デジタルカメラと違って絞り値(F値)を操作して被写界深度を調整出来ないため、写真全体にピントが合うような写真は撮りにくいといえます。特に遠近があるとなおさらで、状況によってはデジタルカメラよりも難しいといえます。ときには、画面をタッチしてピントを合わせる「タッチフォーカス」を使わずに、カメラ任せ(何もしない)でピントを合わせた方がよい結果が得られる場合もあります。

  • ピントについての質問が多かった写真(その2)

    撮影データ
    ISO感度:64 / シャッタースピード:1/80 / ホワイトバランス:マニュアル / 露出補正:-1.5 / 撮影モード : 「おすすめプラス」フルマニュアル / 撮影写真サイズ設定:23MP / フォーカス設定:センターAF(タッチフォーカス)

    質問6:スマートフォンでポートレートを撮る際に気をつけることやポイントはなんですか?

    回答6:スマートフォンに限ったことではないですが、ポートレートを撮るときに気をつけて欲しいのがピントの位置です。人物の場合は、基本的に目にピントを合わせましょう。極端にいえば、ピントが目にちゃんと合っていることだけを注意するくらいでよいと思います。このことをスマートフォンで実践する場合、「顔認識を使用しない」「必ずタッチフォーカスで目にピントを合わせる」のがポイントになります。なぜ顔認識を当てにしてはいけないかというと、顔のパーツである鼻、目、額、唇、髪は、顔といっても凹凸があります。その凹凸のわずかな距離の差でピントがズレてしまうため、顔認識だと必ずしも目にピントが合うわけではないからです。このことはデジタルカメラでも同じことがいえます。最近のデジタルカメラの中には「瞳認識」があるのは、こういった理由からです。特に表情を撮るためにアップで撮影する場合は必ず目にピントを合わせましょう。写真でも目力が大切なことがよくわかると思います。

  • 「AQUOSというカメラの写真展」全展示作品一覧

    今回の写真展で展示した全41点の写真の撮影データをご覧いただけます。撮影地やフルマニュアルの設定に関する情報もありますので、今後の撮影の参考にしてください。

    ●「AQUOSというカメラの写真展全展示作品一覧」ダウンロードはこちら(PDF)

    今回ご紹介したQ&Aは撮り方に関する内容ですが、会場ではプリントに関することを含め、さまざまな質問がありました。また機会があればご紹介したいと思います。

    スマートフォンAQUOSで撮影した写真だけの本格的な写真展「AQUOSというカメラの写真展」はひとまず終了しました。写真展の会場で、ご来場頂いたお客様と一緒に写真を見ながら撮影時の状況や、写真の撮り方、写真プリントに関してのお話しをさせていただけるなど、撮影者としても楽しい時間を過ごせました。

    日常の一瞬、大切な思い出はSNSだけで終わるものではありません。大切な写真は、プリントしてアルバムにしたりフォトフレームで飾ったりと「写真をカタチとして」残せます。これはフィルムカメラ時代から何も変わっていない写真の在り方そのものです。みなさんもプリント最強のスマートフォンAQUOSで「写真」を楽しんでください。

    (テキスト・撮影:黒田智之)

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