特集記事

2018.12.13

イルミネーション撮影 10のポイント

  • 空気が一気に冬らしくなるこの時期、日照時間も短いこともあり写真撮影といえば夜景やイルミネーションといえる季節です。今回のPHOTOSHOWの特集は、AQUOSの秋冬モデル「AQUOS sense2」とAQUOS R2の標準カメラ(画角90度、F値1.9、2,000万画素を超える高精細カメラ)と同じスペックの「AQUOS zero」「AQUOS R2 compact」で撮影した写真を例に、イルミネーションはもちろん、季節を問わず夜景や花火にも応用がきく「夜の撮影10のポイント」をご紹介したいと思います。

    AQUOSをお持ちでない方も参考になる内容です。また、PHOTOSHOWでは、過去にも夜景に関する撮り方をご紹介しています。以下も是非ご覧ください。

    AQUOS R で撮るイルミネーション
    夜景の撮り方のコツ
    夜景やイルミネーションをキレイに撮るコツ

  • AQUOS イルミネーションギャラリー

    AQUOS sense2 で撮影
    (左)撮影データ:「マニュアル」 / ISO感度:50 / シャッタースピード:1/40 / ホワイトバランス:オート / 露出補正:-2
    (右)撮影データ:「マニュアル」 / ISO感度:46 / シャッタースピード:0.6秒 / ホワイトバランス:オート / 露出補正:-2

     

    AQUOS R2 compactで撮影
    (左)撮影データ:「マニュアル」 / ISO感度:32 / シャッタースピード:1/8 / ホワイトバランス:オート / 露出補正:-1.17
    (右)撮影データ:「マニュアル」 / ISO感度:32 / シャッタースピード:1/9 / ホワイトバランス:オート / 露出補正:-1.33

  • 夜景やイルミネーションを撮るときの10のポイント
    1.フラッシュは「オフ」にしておこう(カメラの設定)

    撮影する前に、フラッシュが「オフ」になっていることを確認しておきましょう。腕を伸ばした程度の近距離で撮るインカメラの撮影(フラッシュの仕組みも違います。)とは違い、アウトカメラを使用する撮影では、イルミネーションに限らず暗所の撮影では、フラッシュを使用しないことがポイントです。アウトカメラのフラッシュは必ず「オフ」にしておきましょう。

  • 2. 撮影画面のシャッターボタンは「そっと優しく」(操作 -手ブレ対策-)

    左がシャッターボタンをタップした時の衝撃で手ブレを起こしてしまった状態。

    スマホの手ブレの原因のほとんどが「シャッターボタンにタップするときの衝撃によるもの」です。スマホのシャッターが切れるタイミングはシャッターボタンをタップした時ではなく「指を離したとき」なので、シャッターボタンをタップするときは「優しく」「そっと触れて離す」ことを心がけるだけで、手ブレは起こしにくくなります。

  • 3. シャッター音を過信しない(操作 -手ブレ対策-)

    左がシャッター音が鳴ってすぐにスマートフォンを動かしてしまったもの。前述のシャッターボタンを強くタップした時の衝撃による手ブレよりもブレは大きくなります。

    シャッターボタンを押すとシャッター音が鳴ります。そして、シャッター音が鳴った瞬間に撮影が完了したと思いスマートフォンを動かしてしまう場合にもブレを起こします。これも日中の撮影では大きな問題にはなりませんが、夜景の場合はシャッタースピードが遅くなるため、ブレの原因となります。シャッター音が鳴ってもすぐに本体を動かさず、画面下に出るサムネイルに撮った写真が表示されるまで、そのまま動かないようにするのが確実です。

  • 4. 本体の音量調節キーは使わない(操作 -手ブレ対策-)

    スマートフォンで写真を撮る時のシャッターの切り方にはいくつか種類があります。その中のひとつがスマートフォンの本体にあるボタン類(音量調節キー)を使ったシャッターの切り方です。この方法は、日中の撮影ではデジタルカメラのような操作感で撮影できるので便利ですが、残念ながら夜景には不向きです。その理由は、暗い夜景の撮影ではシャッタースピードが遅くなるため、シャッターボタンを押す際のわずかな衝撃でスマートフォンが傾いたり、動いてしまうことがありブレてしまうことがあります。

  • 5. 画面をタップしてピントと明るさを決めよう(カメラの基本操作)

    ピントを合わせたいところをタップして、ピントとピントの位置にある被写体の明るさを同時に合わせます。このひと手間は、日中の撮影以上に明るいところと暗いところの明暗の差が大きい夜景の撮影ではとても大切になります。

    スマートフォンAQUOSの場合、一度画面をタップしてピントと明るさを決めると、別の場所をタップしない限り、ピントと明るさを合わせた状態を維持します。シャッターを切る度にピントと明るさを合わせ直す必要がないため、シャッターチャンスを待つような場面で、タイミング違いを複数枚撮影したい場合などにはとても便利です。

  • 6. 画面をなぞって思い通りの明るさにする(カメラの基本操作)

    前述の通り、画面をタップすることでピント位置の明るさは適正となりますが、画角全体の明るさをみると、時には意図した明るさでないことがあります。そこで行うのが「露出補正」です。
    スマートフォンAQUOSの場合は画面を上下になぞることで明るさを調整します。イルミネーションや夜景は、写真の明るさによって印象は大きく変わります。

  • 7. 撮影現場の周辺にある壁や柱、柵といったものを利用する(撮り方・実践)

    (AQUOS sense2で撮影)

    撮影する場所に壁や柱、といった自分の体重をかけても安定しているものがあれば、それを使って体を安定させます。手ぶれという言葉だけだと手元だけのことに思われがちですが、撮影者の体や姿勢が安定していないということでも手ぶれが起きます。体や姿勢が安定すると手元も安定します。特にスローシャッターで撮影する場合には効果絶大です。

  • 8. 風景写真の構図は高さで変化をつけよう(撮り方・実践)

    左は目線にと同じ高さでスマートフォンを構えている状態。右はスマートフォンを構える高さを低くした状態。(AQUOS R2 compactで撮影)

    イルミネーションに限ったことではありまあせんが、風景写真で構図で悩む人も多いはずです。構図を考える際に、まず誰もが実践するのが「寄ったり引いたり」だと思います。ですが、遠くを写す風景の場合はそうはいきません。そこで、カメラの高さを変えてみましょう。作例のように画角内にある景色の「密度」が変わり、印象も違ってきます。この方法を使えば、遠くにいる人や写したくないものの写り込みを解消することもできます。

  • 9. 撮影する時間で差をつけよう(撮り方・実践)

    (AQUOS R2 compactで撮影)

    夜景やイルミネーションは、当然のことながら夜に撮る写真ですが、撮影する時間帯を変えるだけでこれまでとは違った写真が撮れます。イルミネーションは、日没の時間に合わせて点灯します。夕暮れから夜へとかわる時間帯、このわずか30分から1時間程度のこの時間帯こそ、一味違ったイルミネーションを撮る絶好のタイミングです。暗闇の中のイルミネーションと違い、この時間帯に撮る写真は夕暮れの空のオレンジ色が空に残っています。

    オススメは日没直後で空がオレンジから深い青のグラデーションになっているときです。イルミネーションの背景に色がつくだけで、とても綺麗な「景色としてのイルミネーション」が撮れます。撮影テクニックではなく、撮る時間帯こそがポイントになるこの撮り方は、とても簡単ですので是非試してみましょう。

    (AQUOS sense2で撮影)

  • 10. みんなと差がつくマニュアル撮影に挑戦しよう(カメラ操作 中・上級者向け)
    <イルミネーションの色を変えてみよう>

    左がホワイトバランスの数値を下げたもの。右は数値を上げたもの。マニュアルモードの「WB」のスライダーで色味を変えられます。(AQUOS sense2で撮影)

    AQUOSのカメラの撮影モードある「マニュアル」を使えば、イルミネーションの色を自分好みに変えられます。

    イルミネーションの色を変えるには、「ホワイトバランス」を使用します。使い方は、スライダーを動かしながら色を変えていくだけで簡単です。表示されている数字は色の温度で、数字が大きいほど赤みが増し、小さいほど青みのある写真になります。色の変化はリアルタイムで反映されます。画面を見ながらイルミネーションの色を自分好みに変えてみましょう。

    また、イルミネーションの色の鮮やかさを調整できる「彩度」や「ISO感度」「シャッタースピード」「マニュアルフォーカス」「コントラスト」「明瞭度」といった項目を自由に調整して、オートとは違う撮影を行えます。

  • <シャッタースピードを変更して光の残像を撮ってみよう>

    (AQUOS sense2で撮影)

    前述の「ホワイトバランス」と同じ「マニュアル」を使った撮り方でオススメなのが、シャッタースピードを使用する、デジタルカメラでは定番の光の残像を写すスローシャッター撮影です。シャッタースピードを遅くして撮影することで、光の流れを撮ることができます。ライトアップされた遊園地の遊具や動きのあるイルミネーションで威力を発揮します。

    この撮り方は手持ちでの撮影だと手ブレを起こしてしまうため、三脚などを用いると手ブレの心配もありません。ですが、ここで思い出して欲しいのが前述の「7. 撮影現場の周辺にある壁や柱、柵といったものを利用する」です。この方法で、手持ちでも撮影可能になりますので試してみましょう。

    (左:AQUOS R2 compactで撮影 / 右:AQUOS sense2で撮影)

  • <イルミネーション撮影で挑戦したいマニュアル操作>
    ホワイトバランス
    色味を設定、調整します。数字は色の温度で、数字が大きいほど赤みが増し、小さいほど青みのある写真になります。
    ISO感度
    数字が小さいほど高画質になりますが、シャッタースピードが遅くなり、暗所では手ブレを起こしやすくなります。逆に数字が大きいほどシャッタースピードが速くなり、手ブレの心配はなくなりますが、高感度ノイズが目立ちます。
    シャッタースピード
    シャッタースピードを設定、調整します。光の残像を撮りたい場合は、シャッタースピードを遅くします。シャッタースピードをマニュアルで設定すると、HDRは使用できなくなります。
    フォーカス
    ピントをマニュアルで調整できます。四角の枠内の赤く表示される「ピーキング表示」をガイドにしてスライダーを動かしながらピントを調整します。赤い部分にピントがあっている状態です。
    彩度
    色の鮮やかさ(濃淡)を10段階で調整します。数字が大きいほど色が濃くなり、小さいほど色が薄く、最終的には白黒になります。
    コントラスト
    明暗のメリハリを10段階で調整します。数字を小さくすると、階調が豊かになるだけでなくフワッとした印象になります。数字を大きくすると、明暗(白黒)の差がハッキリしてメリハリのあるくっきりとした印象の写真になります。テールをはっきり写すことができます。
    明瞭度
    10段階で調整します。数字が小さいほどノイズリダクションが強くなり、細かいディテールが損なわれますが、ノイズが目立たなくなります。数字が大きくなるとシャープネスが強くなり、細かいディテールをはっきり写すことができます。
  • マニュアル撮影の操作方法については、以下をご覧ください。

    AQUOS R2 カメラ機能使いこなし術 - 写真編

    街を彩る冬のイルミネーションは、クリスマスだけでなく、カウントダウンからお正月、バレンタインあたりまで続きます。また、地方によってはイルミネーションと花火の競演もあります。スマートフォンAQUOSでこの冬の思い出をたくさん残しましょう。

  • 夜景に関する撮り方については、以下も是非ご覧ください。

    AQUOS R で撮るイルミネーション
    夜景の撮り方のコツ
    夜景やイルミネーションをキレイに撮るコツ

  • 黒田 智之 くろだ ともゆき
    1971年東京生まれ。公益社団法人 日本写真協会会員。
    アートディレクター、フォトグラファーを主として音楽、映像、出版、広告などで活動。近年では、スマホ写真を中心に写真の撮影・プリントに関する書籍の執筆やセミナー、ワークショップ等の講師も務める。近著には『「いいね!」を増やす スマホ写真の撮影レシピ』(シーアンドアール研究所刊)などがある。

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