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2019.01.24

2018冬モデル カメラの使いこなし術 前編

  • 2019年最初のPHOTOSHOWは、2018年の冬モデル AQUOS sense2 、AQUOS zero 、AQUOS R2 compactのカメラ機能の使い方を作例とともに詳しく前編と後編に分けてご紹介していきます。今回は、冬モデルのカメラの仕様と基本的な使い方についてです。

    この冬モデルから新しくAQUOSユーザーになった方はもちろん、最新のAQUOSのカメラ機能に興味のある方、現在AQUOSをお使い頂いている方でも、マニュアルや背景ぼかしなど、機能は知っていても使い方が分からないといった方にもおすすめできる内容ですので、是非ご覧ください。

    2018冬モデルで撮影した作例や撮り方については、こちらの記事もあわせてご覧ください。

  • 2018冬モデルのカメラ機能について

    AQUOS zero 、AQUOS R2 compactのメインカメラ(背面)の写真撮影に関する仕様は、フラッグシップモデルのAQUOS R2の標準カメラと同じで、約2,160万画素の高画素で高精細なAI搭載(9シーン)の広角カメラです。

    AQUOS sense2は、メインカメラ(背面)は、1ピクセルあたりの面積が大きい分、光を多く取り込むことができる大型ピクセルセンサーを搭載した約1,200万画素のAI搭載(7シーン)カメラになります。

    前面にあるセルフィーカメラは、AQUOS zero 、AQUOS R2 compact、AQUOS sense2の同じ約800万画素の広角カメラでで、メイク感覚で写りを調整できる「AQUOS beauty」、背景をぼかしたポートレート写真が撮れる「背景ぼかし」機能が特徴です。

    以下の表は、2018年モデル各機種の写真撮影に関するスペックです。この冬にAndroid 9 Pie へのアップデートと新色(Softbankのみ)も発表になったAQUOS R2も含めて記載しています。

    (AQUOS R2 compact で撮影)

  • メインカメラ(背面)
    AQUOS R2 / AQUOS zero / AQUOS R2 compact AQUOS sense2
    画素数 約2,260万画素 約1,200万画素
    レンズの明るさ(F値) F1.9 F2.0
    撮影できる広さの範囲(画角) 約90度(35mm換算で22mm相当の画角) 約84度(35mm換算で24mm相当の画角)
    背景ぼかし -
    AIオート 9シーン(人/犬/猫/料理/花/夕景/花火/QRコード/白板 7シーン(人(顔)/料理/花/夕景/花火/QRコード/白板・黒板)
    光学式手ブレ補正 -
  • カメラの基本的な使い方
    写真と動画のカメラ切り替え

    AQUOSR2以降、写真と動画のカメラの切替え方法が変わりました。撮影画面の下部にあるアイコンを左右にスワイプ(またはフリック)をすると、カメラは写真以外にビデオ、スローモーション(AQUOS sense2 には非搭載)、タイムラプスなどの動画モードに切替えられます。

     

  • メインカメラでの写真撮影

    カメラを起動すると、初期状態は「AIオート」の撮影画面になっています。画面上部左側にあるのが「撮影モード」、右側に並んでいるのが、左から「前面・背面のカメラの切替え」「モバイルライト・フラッシュ」「カメラ設定」です。これらは、カメラを使ううえでの基本になります。それぞれのアイコンなどの意味とできることは知っておきましょう。

    また、AIオートでは、被写体を認識すると、シャッターボタンの上に、検知した被写体のアイコンが表示され、下の作例のように、AIが撮影シーンや被写体を自動検知して、ピントや明るさ、色などの設定を適した状態に調整してくれます。

    通常のオート撮影とAIオート(夕景)撮影の比較
    左:通常のオートで撮影/右:AIオートで撮影。AIが夕景を検知してホワイトバランスや明るさなどをを調整しています。

    通常のオート撮影とAIオート(料理)撮影の比較
    左:通常のオートで撮影/右:AIオートで撮影。AIが料理を検知して彩度をなどを調整しています。(AQUOS R2 compact で撮影)

    AIオートについては、こちらもご覧ください。

  • カメラの設定を一度はチェックしておこう!

    「カメラ設定」は、撮影する画像サイズをはじめ、カメラに関するさまざまな設定を行え、画質に関わる設定なども含まれます。設定できる内容は、撮影モードや使用するカメラによって変わりますので、一度は確認しておきましょう。

    AIオートのカメラ設定画面への手順
    (使用している画面は、AQUOS R2 / AQUOS zero / AQUOS R2 compactのもの。AQUOS sense2 では項目が異なります。)

    画角と画質に影響がある「写真サイズ」は必ずチェック!

    写真サイズの変更手順
    (使用している画面は、AQUOS R2 compactのもの。AQUOS sense2 の最大値は4:3の12Mになります。)

    写真サイズの設定は、撮影する写真サイズだけでなく画角(撮れる範囲)も変わってきます。4:3のサイズに設定することで縦横比が変わり、より広い範囲を撮影できるようになります。

    画質を優先して撮影したい場合は、写真サイズを大きく設定します。4:3の中で最も大きいサイズが一番高画質で撮影できます。写真サイズを大きくしておくことで、プリントやフォトブックを作る場合でも高画質なまま写真を残すことができます。

    撮影後にリサイズや切り抜きを「アルバム」アプリで行えますので、撮影時には大きなサイズで撮影しておくことをおすすめします。

    「アルバム」アプリの使い方に関しては、以下をご覧ください。

  • 知っているだけで撮れる写真が変わる便利な操作や機能

    写真はちょっとした違いで印象が大きくが変わります。ここでは、写真と動画、オートやマニュアルといった撮影モードに関わらず使える「AQUOSのカメラ操作の基本」をご紹介します。これらを実践するだけで撮れる写真が変わります。

     

    より正確なピント合わせと明るさの調整を行うには「画面をタップ」

    画面をタップしてピントと明るさを合わせる手順
    (セルフィーカメラでは「画面をタップ」したピント合わせはできません。)

    1. ピントを合わせたい場所をタップすると、タップした場所に□(フォーカスマーク)が出てきます。
    2. 正確にピント合わせをしたい場合は、画面をタップします。□(フォーカスマーク)が青くなったらピントが合った状態で、ピントと同時に明るさも調整します。
    3. 青くなった□(フォーカスマーク)をもう一度タップするとシャッターが切れます。写真が撮れるタイミングのズレが少なく、手ブレの軽減にもつながります。この方法は、夕景のような逆光での明るさ調整に重宝します。
    <撮り方ワンポイント・アドバイス>
    手ブレを起こさないためのシャッターの切り方

    スマートフォンの手ブレの原因は、シャッターボタンをタップする際の衝撃で端末が動いてしまうためです。シャッターを切る際は「優しくタップして、そっと離す」ことを心がけるだけで手ブレを起こしにくくなります。

  • 明るさの調整を行うには「撮影画面を上下になぞる」

    明るさ調整の手順

    被写体のもつ雰囲気に合わせて、画面を縦方向になぞりながら明るさを調整してみましょう。画面に触れ、明るさ調整バーを表示します。画面を縦方向になぞり、被写体のもつ雰囲気に合わせて、明るさを調整します。写真だけでなく動画撮影時でも使用できます。

     

    画角の整理やズームを行うには「ピンチでズーム」

    ズームの仕方

    ズームはピンチによって行います。ピンチアウトで拡大、ピンチインで縮小します。ズームをやりすぎると画質が粗くなってしまいますので、ズームの倍率は大きくしすぎないように気をつけ、構図を決める際や画角の整理に使うのがおすすめです。

     

    背景をぼかした撮影を行うには「被写体に思い切り近づく」

    被写体を大きく写したい時は、安易にズームはせず、まずは近づいてみましょう。AQUOSのカメラは、被写体に思い切り近づけるのも大きな特徴ですので、ぜひ近づいて撮影してみましょう。

    左:撮影距離10cm程度で撮影/右:撮影距離4〜6cm程度で撮影
    (AQUOS R2 compact で撮影)

    被写体に近づくほど、前後のボケ方が大きくなり、立体感のある写真になります。思い切り近くだけでマクロ撮影も可能になります。ピントが合いにく場合は、前述の「画面をタップ」してみましょう。

    撮影距離4〜6cm程度
    (AQUOS R2 compact で撮影)

  • 構図に関する便利な機能1

    水平などを自動で補正する「インテリジェントフレーミング」

    構図の自動補正
    左:オリジナルの画像/右:自動補正され水平が正しくなった画像
    (AQUOS R2 compact で撮影)

    構図の自動補正機能「インテリジェントフレーミング」の設定手順

    撮影時に構図を迷う場合は、カメラ設定(写真タブ)で「インテリジェントフレーミング」をオンにすると、被写体に合わせて、水平などの構図補正を自動で行い、オリジナルの画像と補正後のデータを保存します。

    補正データの確認と保存の手順
    インテリジェントフレーミングで自動補正された画像は、「アルバム」アプリで確認できます。

    1. 自動補正された画像を含む撮影データには、画面右上にアイコンが表示されています。アイコンをタップします。
    2. オリジナルと補正画像を確認できます。
    3. 補正画像を保存します。保存することで、画像の編集や他のアプリで扱えるデータになります。
  • 構図に関する便利な機能2
    撮影画面に「ガイド線」を表示する

    撮影画面に構図のガイド線を表示させた状態(三分割構図)

    カメラ設定内にある「ガイド線」を設定すると、撮影画面上に構図のガイド線を表示しておくことができます。構図のガイド線は複数用意されています。表示する場合は、自分の好みや被写体やシーンに応じて選択し設定しましょう。

    撮影画面に構図のガイド線を表示させる設定手順

     

    設定可能な構図のガイド線

    撮影後にも水平の傾き補正や切り抜き、明るさの調整を行って写真を仕上げたい場合は「アルバム」アプリで行えます。「アルバム」アプリの使い方に関しては、以下をご覧ください。

  • 撮影モードを変更する

    撮影モード(写真)の変更手順
    (使用している画面は、AQUOS R2 compactのもの。AQUOS sense2 には「背景ぼかし」は搭載されていません。)

    基本的な使い方を理解したら、撮影モードを変更して、ワンランク上の写真を撮ってみましょう。撮影モードの変更は、撮影画面左上にあるアイコンから行います。

    写真の撮影モードの初期設定は、「AIオート」が選択されています。「マニュアル」「背景ぼかし(AQUOS sense2には非搭載)」といった、オートとは一味違う撮影を行う場合は、ここから変更します。

    また、撮影モードの下にある「おすすめプラス」は、マニュアル撮影時に調整する項目の値があらかじめ設定されているプリセットメニューです。簡単な操作でマニュアル撮影を楽しめます。

  • マニュアルの使い方

    マニュアルの撮影画面

    マニュアルでは、デジタルカメラのような本格的なマニュアル撮影を行うための設定項目が用意されています。

    色味やメリハリ、質感などの項目を自由に設定できます。シャッター速度を遅くすれば、デジタルカメラで撮ったような、光の残像を写すスローシャッター撮影が可能です。

    一度調整した設定は、カメラを再起動してもそのままの状態を保ち、撮影モードもマニュアルの状態でカメラが起動します。

  • マニュアルだけの撮影画面上の表示とピントの合わせ方設定

    マニュアルのカメラ設定では、水平垂直二軸の水準器や白とび黒つぶれを起こしているところをゼブラ状(斜線)で表示する「白とび/黒つぶれ表示」の表示の有無が設定できます(白とび/黒つぶれ表示の赤いゼブラは撮影画面上のみで、撮影データには写りません)。

    「個別AE/AF」は、画面をタップすることで表示されます。□がピント位置「AE」が明るさを決める位置で、それぞれを個別に動かしてピントと明るさを決めることができます。

  • ピントの合わせ方(フォーカス方式)の設定方法

    前述の「便利な操作や機能」にある「画面をタップ」のように、ピントと明るさを個別に決めない通常のタップフォーカスを行う場合は、フォーカス方式の設定を「顔優先AF」か「センターAF」に設定します。

  • マニュアル撮影の基本操作
    1. 画面右(横位置で撮影する場合は画面上)にあるアイコンがマニュアル設定可能な項目です。調整したい項目のアイコンをタップします。
    2. アイコンをタップするとスライダーが表示されます。
    3. スライダーにある○をドラッグして設定を調整します。調整効果はリアルタイムに画面で確認できます。

    アイコンの下にある数字は現在の設定値です。数字が白い場合はオートの状態です。マニュアルで調整している場合は、数字が赤くなります。

    設定をオートに戻したい場合は、スライダー下(横位置で撮影する場合はスライダー右)にある「AUTO」をタップします。

  • マニュアル項目の調整効果
  • 加工アプリのように色や質感にこだわるならこの項目を調整しよう!
    ホワイトバランス
    色味を変更することができる設定です。数字は色の温度で、数字が大きいほど赤みが増し、小さいほど青みのある写真になります。夕景などで使うのがおすすめ。

    おすすめ設定
    正確な色で撮るならオートがおすすめ。夕景の赤みを強調するなら「6500k〜8000k」程度がおすすめ。
    彩度
    色の鮮やかさ(濃淡)を10段階で調整します。数字が大きいほど色が濃くなり、小さいほど色が薄く、最終的には白黒になります。

    おすすめ設定
    花や料理を色鮮やかに撮るなら「6〜8」程度がおすすめ
    コントラスト
    明暗のメリハリを10段階で調整します。数字を小さくすると、階調が豊かになるだけでなくフワッとした印象になります。数字を大きくすると、明暗(白黒)の差がハッキリしてメリハリのあるくっきりとした印象の写真になります。

    おすすめ設定
    基本はオートがおすすめ。彩度とのバランスを見て使用するのがおすすめ。彩度を上げたらコントラストを少し下げるくらいの方がバランスよく撮れます。コントラストを下げると階調が豊かになります。
    明瞭度
    10段階で調整します。数字が小さいほどノイズリダクションが強くなり、細かいディテールが損なわれますが、ノイズが目立たなくなります。数字が大きくなるとシャープネスが強くなり、細かいディテールをはっきり写すことができます。

    おすすめ設定
    基本はオートがおすすめ。遠景の風景を撮るなら数値を上げてシャープにします。人物の顔をアップで撮るような場合やノイズを軽減したい場合は、若干数値を下げると滑らかになります。
  • 撮影データ:「マニュアル」 / ホワイトバランス : 7200k / ISO感度 : 28 / シャッタースピード:1/60 / 彩度 : 8 / コントラスト : 3 / 明瞭度 : 5 / 露出補正:-0.5(AQUOS R2 compact で撮影)

  • デジカメのような操作感にこだわるならこの項目を調整しよう!
    ISO感度
    ISO感度 光を取り込む量に関しての設定です。数字が小さいほど高画質になりますが、シャッタースピードが遅くなり、暗所では手ブレを起こしやすくなります。逆に数字が大きいほどシャッタースピードが速くなり、手ブレの心配はなくなりますが、高感度ノイズが目立ちます。

    おすすめ設定
    画質に影響するため、カメラに詳しい人向きの設定。画質を優先するなら、とにかく数値を小さくして撮りましょう
    シャッタースピード
    シャッターの速度を遅くして、光の残像を撮りたい場合はここで速度を調整します。遅くすると手ブレを起こしやすくなりますので注意しましょう。

    おすすめ設定
    カメラに詳しい人向きの設定のため、基本的にオートにしておきましょう。残像を撮るような場合は速度は遅く、弾ける水滴を撮るような場合は速度を速く設定します。
    フォーカス
    ピント合わせをマニュアルで行いたい場合に使います。四角の枠内の赤く表示される「ピーキング表示」をガイドにしてスライダーを動かしながらピントを調整します。数字が小さいほど近くに、大きいほど遠くにピントが合います。

    おすすめ設定
    撮影距離が一定の場合は、ピントを固定した方が安定した撮影ができます。思い切り被写体によるマクロ撮影の場合は「0」に固定しておくとよいでしょう。

    シャッター速度を遅くして、光の残像を撮るスローシャッターについては、こちらもご覧ください。

  • 背景ぼかしの使い方

    ※AQUOS sense2 には「背景ぼかし」は搭載されていません。

    左:撮影後にぼかし量を「8」に設定したもの/右:撮影後にピント位置を背景にし、ぼかし量を「8」にしたもの
    (AQUOS R2 compact で撮影:実際の撮影データはこちら)

    通常の撮影よりも背景をぼかして主役の被写体を際立たせた写真を撮ることができます。撮影後にピントの位置とぼかしの量を何度でも変更することができるのが最大の特徴です。

    背景ぼかしの撮影画面上では、ISO感度の設定が可能です。また、カメラ設定(画面右上の設定アイコンから)では、ホワイトバランスの設定が可能です。

    上手に撮影するには、主役となる被写体を手前に大きく配置します。その際、ぼかしの対象となる背景もきちんと画角内に収めるように構図を調整しましょう。

    写真を上手に撮るためのポイントの一番最初にあること、それはカメラの使い方や機能を知ることです。設定や撮影モードを変えるだけで撮れる写真は変わりますので、一度ご自分のスマホでも設定や機能を確認してみましょう。

    次回の後編は、今回ご紹介できなかった「AQUOS beauty」を使った作例の紹介と操作について、セルフィーカメラの使い方を中心に、今回ご紹介できなかった動画に関する使い方をご紹介致します。

    以下も合わせてご覧ください。

    黒田 智之 くろだ ともゆき
    1971年東京生まれ。公益社団法人 日本写真協会会員。
    アートディレクター、フォトグラファーを主として音楽、映像、出版、広告などで活動。近年では、スマホ写真を中心に写真の撮影・プリントに関する書籍の執筆やセミナー、ワークショップ等の講師も務める。近著には『「いいね!」を増やす スマホ写真の撮影レシピ』(シーアンドアール研究所刊)などがある。

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