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2019.02.20

2018冬モデル カメラの使いこなし術 後編

  • 前回のPHOTOSHOWでは、2018冬モデル カメラの使いこなし術 前編として、 AQUOS sense2 、AQUOS zero 、AQUOS R2 compactのメインカメラの使い方をご紹介しました。後編の今回は、セルフィーカメラ(前面のインカメラ)について作例とともに詳しくご紹介していきます。記事の最後には、動画機能についてもご紹介していますので、最後までご覧ください。

    2018冬モデルで撮影した作例や撮り方については、こちらの記事もあわせてご覧ください。

  • 2018冬モデルのセルフィーカメラについて

    AQUOS zero 、AQUOS R2 compact、AQUOS sense2の本体前面にあるセルフィーカメラは、いずれも約800万画素。撮影できる範囲を表す画角も86度とスペック的には基本的に同じで、複数人で撮るセルフィーでも広々写せるため、背景を含めた写真が撮れます。

    AQUOS sense2 で撮影(AQUOS beauty:オン)

    セルフィーカメラ(前面)のスペックについて
    AQUOS zero / AQUOS R2 compact/ AQUOS sense2 AQUOS R2
    画素数 約800万画素 約1,630万画素
    レンズの明るさ(F値) F2.2 F2.0
    撮影できる広さの範囲(画角) 約86度 約90度
    AQUOS beauty ○(美肌/小顔/色合い/明るさ/目の大きさ) -(小顔/美肌のみ弱・中・強・なし をカメラ設定画面より設定可能)
    背景ぼかし ○(AQUOS sense2は、AQUOS beautyとの併用不可)
    アイキャッチセルフィー -
    セルフィーフラッシュ -

    また、2018年冬モデルのセルフィーカメラは、撮影画面で効果を確認しながら、メイク感覚で写りを調整できる「AQUOS beauty」、背景をぼかしたポートレート写真が撮れる「背景ぼかし」機能が大きな特徴です。

  • セルフィーカメラの使い方

    セルフィーカメラとメインカメラの切り替えは、撮影画面上部右の「カメラ切替え」アイコンをタップして切り替えます。「AQUOS beauty」は「オート」で使用できます(初期設定はオート)。

    オートの撮影画面(AQUOS zero / AQUOS R2 compact)

    AQUOS sense2では、「AQUOS beauty」と「背景ぼかし」を併用できないため、背景ぼかしアイコンは表示されません。背景ぼかしたポートレートを撮る場合は、撮影モードアイコンをタップし、撮影モードを「背景ぼかし」に変更します。

  • メイク感覚で使える「AQUOS beauty」

    AQUOS sense2 で撮影(AQUOS beauty:オン)

    AQUOS beautyは、画面を見ながらフェイスラインや肌の補正、目の大きさを調整できます。調整できる項目は、「美肌」「小顔」「顔色」「明るさ」「目の大きさ」の5項目でメイク感覚で調整できます。

    一度、調整した補正効果の設定は保存されているため、カメラを再起動しても再度設定し直す必要はありません。自分に適した効果で、いつでも撮ることができます。

     

    AQUOS beautyの効果

    左:「オフ」で補正がかかっていない状態
    中央:「オン」初期設定値で補正された状態
    右:「オン」で全ての項目を設定を調整した状態

  • AQUOS beautyで調整できること
    背景ぼかし(AQUOS zero / AQUOS R2 compact
    背景をぼかします。ボケ具合を10段階で調整できます。AQUOS sense2では、撮影モードを変更して「背景ぼかし」を単独で使用できます。
    オン/オフ
    AQUOS beautyの設定と解除を行います。補正効果を使用しない場合は、ここでオフにします。
    美肌効果
    肌を滑らかにします。10段階で設定できます。
    小顔効果
    顎のラインを細くします。10段階で設定できます。
    肌の色合い
    赤みを足して顔色を調整します。10段階で設定できます。
    顔の明るさ
    肌の色を明るくします。10段階で設定できます。
    目の大きさ
    目を大きくします。10段階で設定できます。

    AQUOS zeroとAQUOS R2 compact は、同時に「背景ぼかし」も使用できます(AQUOS sense2では、AQUOS beautyとの併用はできません。「背景ぼかし」を使用する場合は、撮影モードを変更して使用します)。

     

    AQUOS beautyの操作方法

    画面右(横位置で撮影する場合は画面上)にあるアイコンが調整可能な項目です。初期設定はAQUOS beautyは「オン」の状態で、補正・調整の効果は初期値で適用された状態です。

    (画面は、AQUOS zero / AQUOS R2 compact)

    ①調整したい設定のアイコンをタップします。
    ②スライダーが表示されます。
    ③スライダーの○をドラッグして設定を調整します。調整効果はリアルタイムに画面で確認できます。

    アイコンの下にある数字は現在の設定値です。数字が白い場合はオートの状態です。マニュアルで調整している場合は、数字が赤くなります。

    設定をオートに戻したい場合は、スライダー下(横位置で撮影する場合はスライダー右)にある矢印アイコンをタップします。

  • 表情が際立つ!背景をぼかしたポートレートが撮れる「背景ぼかし」

    左:AQUOS sense2 「背景ぼかし」モード ぼかし「オフ(0)」で撮影
    右:AQUOS sense2 「背景ぼかし」モード ぼかし「オン(10)」で撮影

    人物を際立たせるために、背景をぼかすことがとても効果的になります。背景のゴチャゴチャした感じが薄れ、主役である人物に目がいき、結果的に、背景がボケていない写真に比べて、表情が引き立てられるだけでなく、写真に立体感も生まれます。

    左:AQUOS sense2 「背景ぼかし」モードで撮影
    右:AQUOS R2 compact オート「AQUOS beauty:オン」+「背景ぼかし」

    広々撮れる広角レンズだからこそ、背景ぼかしは効果的

    セルフィーカメラは広角レンズ。広々と撮れるということは背景もしっかり写します。つまり、景色に余計なものが写ってしまう場合があります。背景をぼかした撮り方は、外出先やカフェやレストランなどの店内で、背景に人が写り込んでしまう場合、背景の人物がぼけて個人を特定しにくくなる効果もあります。他人の写り込みは避けたいSNSなどへ投稿する写真にもおすすめの撮り方です。

    左:AQUOS R2 compact 「AQUOS beauty:オン」+「背景ぼかし:オフ(0)」で撮影
    左:AQUOS R2 compact 「AQUOS beauty:オン」+「背景ぼかし:オン(5)」で撮影

    操作方法は、AQUOS beautyと変わりません。スライダーをドラッグして、ぼかし量を決めましょう。背景によっては、あまり数値を大きくすると不自然になる場合がありますので、バランスを見てぼかし具合を決めましょう。

  • メインカメラでも背景をぼかした写真が撮れます。

    AQUOS zero、AQUOS R2 compactでは、メインカメラにも「背景ぼかし」モードがあります。メインカメラの場合は、撮影後にぼかし量を決められます。また、ピントの位置も同時に変えることができます。

    (AQUOS sense2には、メインカメラの「背景ぼかし」モードはありません)

     

    AQUOS R2 compact メインカメラ「背景ぼかし」モードで手前にピントを合わせて撮影

    AQUOS R2 compact 撮影後にピント位置を背景にし、ぼかし量を「7」にしたもの

    メインカメラの「背景ぼかし」については、2018冬モデル カメラの使いこなし術 前編と以下もご覧ください。

  • AQUOS beautyといっしょに使いたい機能

    視線ずれを解消するアイキャッチセルフィー

    左:AQUOS R2 compact 視線がカメラからズレたことで目線が合っていない状態
    左:AQUOS R2 compact 視線を集めるタイマー表示で目線が合ってる状態

    セルフィーで多い失敗は目線がずれてしまうこと。アイキャッチセルフィーは、視線を集めやすく目線が合いやすくしてくれます。

    アイキャッチセルフィーを利用するには、セルフタイマーを使って撮影します。画面右上のカメラの設定からセルフタイマーを表示するように設定を変更しましょう。撮影画面にタイマーが表示されたら、タイマーをタップすることで、タイマー時間を設定できます。

  • 「キャッチライト」を入れて表情にキラキラをプラス

    冬モデルのセルフィーカメラのフラッシュは、画面全体が発光する「セルフィーフラッシュ」です。フラッシュは暗い場所で使用するものですが、発光面積が大きい「セルフィーフラッシュ」ならではの使い方が、瞳の中に光を写り込ませる「キャッチライト」を入れるためです。この「キャッチライト」は、表情を際立たせるには、とても効果的です。

  • セルフィーカメラの使いこなし術
    撮影モードを変更する

    撮影モードの変更は、撮影画面左上にあるアイコンから行います。

    撮影モードの初期設定は、AQUOS beautyが使える「オート」が選択されています。オート以外にも、マニュアル撮影が行える「マニュアル」、AQUOS sense2には「背景ぼかし」があります。

    撮影モード(写真)の変更手順

    また、撮影モードの下にある「おすすめプラス」は、マニュアル撮影時に調整する項目の値があらかじめ設定されているプリセットメニューで、簡単な操作でマニュアルでしか撮影できない写真を撮ることができます。

    知っていると便利な操作や機能

    片手でも操作はカンタン!
    明るさの調整を行うには「撮影画面を上下になぞる」

    明るさ調整の手順

    表情をよりよく見せるためにも写真の明るさは大切です。画面を縦方向になぞると明るさを調整することができます。画面に触れると、明るさ調整バーが表示されます。そのまま上方向になぞると写真は明るくなり、下方向になぞると暗くなります。画面をなぞるだけなので、片手での操作もラクにできます。この明るさ調整は、写真だけでなく動画撮影時でも使用できます。

    明るさを補正して白とびが気になる場合は「オートHDR」をオンにしてみよう。

    (AQUOS zero / AQUOS R2 compactの場合。AQUOS sense2は設定できません)

    顔を明るくするために、画面をなぞって明るさを調整するしたら、もともと明るかった背景などが真っ白に白飛びしてしまう場合は、カメラ設定で「オートHDR」をオンにしてみましょう。カメラが自動的に白とびを回避してくれます。また、白とびとは逆に、真っ暗に黒つぶれしてしまう場合にも回避してくれます。

    シャッターボタンを押さなくても、 撮影画面をタップするだけで写真が撮れます。

    片手で撮影することが多く、ちょっとした角度の違いで表情や写りが変わるセルフィーでは、ベストな角度を見つけても、シャッターをボタンを押すことに苦労し、スマホ本体の持ち方に悩んでしまう場合もあります。

    AQUOSのセルフィーカメラでは、シャッターボタン以外の場所(撮影する画がある部分)をタップしても撮影できるので、ボタンに指が届くように無理な持ち方をする必要はありません。

    顔が中央になるように構図を補正してくれる便利な機能 カメラ設定(写真タブ)で「インテリジェントフレーミング」をオンにすると、撮影した写真の顔の配置によって、顔が中央に配置されるように構図を補正を行い、オリジナルの画像と補正後のデータを保存します。

  • 加工アプリのように写真の色や雰囲気をかえるマニュアル撮影

    セルフィーカメラでもマニュアル撮影を行えます。セルフィーカメラには、メインカメラと構造が違うため、「フォーカス」の設定はありませんが、メインカメラのように色やコントラストなどを調整することができます。調整方法は、AQUOS beautyと同じように、調整を行いたい項目のアイコンをタップして、スライダーで調整します。

    AQUOS sense2 で撮影(彩度:7/コントラスト:4)

    作例は「彩度」を上げて色鮮やかにし、「コントラスト」を若干下げています。AQUOS beauty とは違った、自然な調整をすることができます。また、前述の明るさ調整も合わせる使用するとより自然に仕上がります。これに加え、肌をなめらかにしたい場合は「明瞭度」を下げることでなめらかになります。

    マニュアル項目の中でも、以下はセルフィーを撮る際に効果的です。「ISO感度」「シャッタースピード」を調整すると手ブレの原因になりますので、オートのまま使いましょう。

    ホワイトバランス
    色を変更することができる設定です。全体の色だけでなく肌の色を調整するにも有効です。
    彩度
    色を鮮やかさを調整できる設定です。色を薄くしていくと、最終的にはモノクロになります。コントラストと合わせて使うと、メリハリも調整できてより効果的です。
    コントラスト
    数字を小さくすると、フワッとした印象になり、肌が柔らかくなり毛穴やシワが目立たなくなります。逆に大きくすると、光と影がはっきりとするため、彫りが深い印象になりますが、毛穴やシワが目立つ場合があります。彩度と合わせて使うとバランスがよくなります。
    明瞭度
    数字が小さいほど肌が滑らかになります。逆に数字が大きくすると、細かな部分までハッキリと写しますが、やりすぎると毛穴やシワが目立つ場合があります。この効果は、顔だけでなく写っているもの全てに適用されます。

    マニュアル撮影の操作方法や調整できる各項目の効果については、2018冬モデル カメラの使いこなし術 前編をご覧ください。

  • 最後に、2018冬モデルの動画撮影の機能と使い方についてもご紹介いたします。
    動画機能について

    AQUOS zero 、AQUOS R2 compactのメインカメラ(背面)の動画撮影は、フルHDの4倍の解像度で高画質な撮影ができる4K2Kに対応した標準動画とタイムラプス、撮影後にスロー動画として書き出せる「ハイスピード録画」(フルハイビジョンで秒間120コマ(HDサイズ240コマ)と使い勝手のいい動画機能が用意されています。

    AQUOS sense2は、4K2K撮影とスローモーションはありませんが、AQUOS zero 、AQUOS R2 compact同様に、汎用モード(H.264)の半分のデータ量で動画撮影できる「H.265軽量モード」と2倍高画質で撮影できる「H.265高画質モード」を用意しています。

    メインカメラ(背面)の動画撮影機能について
    AQUOS zero / AQUOS R2 compact AQUOS sense2
    通常ビデオ撮影 ○(4K2K対応) ○(FHD)
    タイムラプス ○(4K2K対応)
    スローモーション ○(フルHD:120fps/HD:240fps) -
    手ブレ補正 ○(光学式手ブレ補正/電子式手ブレ補正) -
    セルフィーカメラ(全面)の動画撮影機能について
    AQUOS zero / AQUOS R2 compact AQUOS sense2
    通常ビデオ撮影 ○(FHD) ○(FHD)
    手ブレ補正 ○(電子式手ブレ補正) -
  • 動画の撮影

    動画の撮影は、カメラを「ビデオ」に切り替えて撮影します。動画撮影中にシャッターボタンをタップすると、写真も同時に撮れます。メインカメラとセルフィーカメラでの通常のビデオ撮影の使い方には違いはありません。

    通常ビデオの撮影画面(AQUOS sense2)

    録画開始ボタンをタップすると録画を開始し、録画中は「録画停止ボタン」に変わり、タップすると録画を停止します。録画中に「録画停止ボタン」の横にあるボタンをタップすると動画を撮りながら、写真も同時に撮影できます。

    録画中に写真を撮る際は、シャッター音は鳴りません。動画撮影でも写真と同じように、画面をなぞるだけで明るさの調整とズームを録画中に行えます。また、画面をタップしてピントフォーカスも同様に使えるので、動いている被写体などで、ピントが合わないような場合でも録画中のピント合わせが可能です。

  • AQUOSならではの強力な手ぶれ補正

    AQUOSの動画の魅力に「手ブレ補正」があります。AQUOS zero 、AQUOS R2 compactのメインカメラには、撮影範囲(画角)を狭めることなく薄暗いシーンでも手ブレを抑える光学式手ブレ補正と、動きながらの動画撮影でも手ブレをしっかり補正できる電子式手ブレ補正を採用しています。(AQUOS sense2 は電子式手ぶれ補正のみ)

    電子式手ぶれ補正は、撮影できる範囲(画角)は狭くなりますが、歩きながらの撮影でも手ブレのないスムーズな動画撮影が可能です。

    AQUOS zero、AQUOS R2 compactのインカメラにも、電子式手ブレ補正が備わっていますので、セルフィーの動画でもブレを気にせず動画を撮ることができます。(AQUOS sense2 のセルフィーカメラには手ぶれ補正はついていません。)

    手ぶれ補正の設定はカメラ設定で行います。

    写真も動画もあとからベストショットを切り出せる、「あとからキャプチャー」

    撮影した動画からベストな瞬間を抜き出せるあとからキャプチャーは、4K2K動画であれば、約800万画素のサイズで写真を抜き出すことが可能です。また、静止画だけでなく、動画についても、必要な部分だけ抜き出したことが簡単にできるので、動画編集用の専用アプリを使用することなく、かんたんに必要な部分を抜き出してSNSにアップできます。

  • 前・後編の2回にわたってご紹介してきた2018冬モデルの使いこなし術はいかがでしたでしょうか?後編は、セルフィーカメラの使い方を中心にご紹介しました。世の中にはさまざまなビューティー系のアプリがありますが、AQUOS beautyを使えば、個別にアプリをダウンロードしなくても、メイク感覚でいつでも自分に合った調整でセルフィーを撮ることができます。また、カメラを再起動しても、調整した結果が保存されているのもAQUOS beautyの使いやすさのポイントです。

    今回は機能の概要についてのみご紹介した動画に関しては、次回以降に改めて詳しくご紹介したいと思います。

    前編の2018冬モデル カメラの使いこなし術 前編でも述べたように、写真を上手に撮るためには、まずカメラの使い方や機能を知ることです。設定や撮影モードをいろいろ試して、撮影を楽しみましょう。

    以下も合わせてご覧ください。

    黒田 智之 くろだ ともゆき
    1971年東京生まれ。公益社団法人 日本写真協会会員。
    アートディレクター、フォトグラファーを主として音楽、映像、出版、広告などで活動。近年では、スマホ写真を中心に写真の撮影・プリントに関する書籍の執筆やセミナー、ワークショップ等の講師も務める。近著には『「いいね!」を増やす スマホ写真の撮影レシピ』(シーアンドアール研究所刊)などがある。

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