特集記事

2020.07.09

Adobe Photoshop Express 使いこなし術

  • 今回の特集の内容
    1. 基本操作はタップするだけ、感覚に任せて色々と試してみましょう
    2. 画質を詳細に調整する場合は「補正」で
    3. RAWデータの場合は、細かな調整に入る前に写真に色付けする
    4. 色調整には「明暗別色補正」が便利
    5. 各項目を使って、気になる部分を修正しながら仕上げていく
    6. 仕上げの前に、画像を拡大してディテールをチェック
    7. 最後の仕上げでノイズ除去とシャープネスはやっておこう
  • 今回のPHOTOSHOWは、「AQUOS R5G 使いこなし術 - 写真編「撮影機能について」-」でもご紹介した、「Adobe Photoshop Express」を使った写真の仕上げ方について、手順を交えてご紹介したいと思います。

    「Adobe Photoshop Express」は直感的な操作で画像編集が行える無料のアプリで、撮影した写真をレベルアップする編集を簡単な操作で行えます。AQUOS R5Gで保存可能になったRAWデータを使えば、画像編集による画質の劣化を気にすることなく写真を仕上げることができます(AQUOS R5Gには、ご購入時に予めインストールされています)。

    「Adobe Photoshop Express」についての詳細は、Adobeの公式ウェブサイトでご確認ください。

    左:元画像(RAWデータ) / 右:Adobe Photoshop Expressで仕上げたもの


    左:元画像(RAWデータ) / 右:Adobe Photoshop Expressで仕上げたもの


    左:元画像(RAWデータ) / 右:Adobe Photoshop Expressで仕上げたもの


    左:元画像(RAWデータ) / 右:Adobe Photoshop Expressで仕上げたもの


  • 基本操作はタップするだけ。感覚に任せて色々と試してみましょう。

    画面にあるアイコン類をはじめ、まずは色々とタップしてみましょう。画面には補正や効果、エフェクトが適用された状態のサムネイルが表示されます。それをタップしながら自分の好みに合わせて編集していきます。

    元画像

    「鮮やか」

    「秋」

    「スプラッシュ:RGB」

    「カーマイン」+「グランジ:GR10」

    「カーマイン」+「ボケ:B12」

    サムネイルをタップして、画面上にスライダーが表示されるものでは、効果の適用量を調整できます。これを繰り返していき、自分好みの写真に仕上がったら、あとは画面右上の共有アイコンから画像を保存します。


    画面上の機能アイコンについて
    編集を終了して画像選択画面に戻ります。
    作業履歴「戻る」(ひとつ前の作業状態に戻します。)
    作業履歴「やり直す」(ひとつ前の作業状態からやり直します。)
    自動画像補正のオン/オフを設定できます。
    編集前(オリジナル)の画像を確認できます。
    編集した画像の書き出し(保存)と共有ができます。

    画面下のメニューアイコンについて
    さまざまなフィルター効果やエフェクトを適用できます。
    合成効果を使って一味違った写真にできます。
    画像の切り抜きや回転、歪みの補正などが行えます。
    明るさや色合い、彩度、ノイズ除去など画像の補正・調整を詳細に行えます。ぼかし効果や周辺光量の補正・調整も行えます。
    画像の不要なゴミや汚れを取り除く「しみ除去」が行えます。
    人の赤目などをワンタップで修正できます。
    画像にテキストを配置できます。
    画像に貼れるさまざまなステッカー(スタンプ)が用意されています。
    ビネット効果やフォトフレームのような枠を画像に追加できます。
  • 本格的に写真を仕上げたい場合のポイント
    画質を詳細に調整する場合は「補正」で

    明るさや色合い、彩度などを細かく画質を調整する場合は「補正」から調整したい項目を選んで調整します。スライダーを使って調整するだけなので、エフェクトや効果等と同じように感覚的に調整できます。

    ここからは、AQUOS R5GのRAWデータの作例を使って、画像を調整するうえでのポイントをご紹介致します。

  • RAWデータの場合は、細かな調整に入る前に写真に色付けする

    RAWデータは、撮影時の光や色に関する情報がそのまま残っていますが、RAWデータの状態では通常の写真データ(JPEG)と違って、色や質感などの味付けはされていないため、情報は持っていても見た目は色あせた状態のままです。このままの状態で編集することはできますが、最初に「補正」の中にある「自然な彩度」や「彩度」またはその両方で写真に色をつけると、一気に写真らしさが増し、編集しやすくなります。

    左がRAWデータを開いた状態です。右が「自然な彩度」を使って色をつけた状態。細かな画像調整だけでなく、フィルターやエフェクト効果を行う上でも、RAWデータを編集する際は色付けをまず行った方が調整しやすくなります。

  • 色調整には「明暗別色補正」が便利

    明るい部分の色合いと暗い部分の色合いをそれぞれ個別に調整できる機能で、逆光の夕景のように、明暗の差が大きい写真の時には特に効果的です。

    1枚目はシャドウ(暗い部分)に対して色補正→ 2枚目はハイライト(明るい部分)に対して色補正を行って色合いを調整しています。カラーパレットの左右にある○をドラッグして補正していきます(左の○がシャドウ/右の○がハイライト)。 

  • 各項目を使って、気になる部分を修正しながら仕上げていく

    画像の状態を見ながら、「露出(明るさ)」や「コントラスト」などの項目ごとに調整していきます。被写体が風景であれば「ビネット(写真四隅の明るさ調整)」なども合わせて使うと雰囲気を演出できます。料理や花であれば「ぼかし」も効果的です。

    1枚目は「ビネット」で周辺の光量を少し落としています。2枚目は「ハイライト」で太陽の光で白飛びしている部分を減らすように調整しています。「ハイライト」と「コントラスト」を合わせて調整すると、白飛びを抑えることができます。このような細かな調整を行なうほどに仕上がりは良くなりますので、根気よく調整していきましょう。

  • 仕上げの前に、画像を拡大してディテールをチェック

    画像を編集しているときは、基本的に画像全体を表示した状態で行うことがどうしても多くなりますが、ある程度編集が終わったら、画像を拡大してノイズなどの詳細を確認しておきましょう。画像の拡大・縮小表示はピンチで行えます。

    1枚目が編集中の画像 →2枚目が編集中に画像をピンチで雲の部分を拡大して確認しているところ。全体表示では分からなかったノイズなどを確認できます。ここでは、カラーノイズが見つかりました。

  • 最後の仕上げでノイズ除去とシャープネスはやっておこう

    夜景など暗い場所で撮影した写真の高感度ノイズや、加工や編集を行う際に発生するノイズは、「輝度ノイズを低減」「カラーノイズを低減」のどちらか(または両方)を使ってノイズの除去を行うことをおすすめします。また、ノイズを除去することによって、写真全体がボヤけた印象になってしまう場合は「シャープネス」を使うと、鮮明な印象の写真になります。

    左は画像を拡大したまま「補正」の中にある「カラーノイズ」を選択したところ。右はスライダーでノイズがなくなるまで調整しているところ。ノイズと同じように、シャープネスも合わせて調整すると、より完成度は上がります。以下は、これまでのポイントに沿ってRAWデータを調整して仕上げたものです。

    写真がキレイになるだけで、写真はもっと楽しくなります。仮に撮影時に失敗してしまっても、「Adobe Photoshop Express」を使って写真を仕上げることで、写真は生まれ変わります。タップ操作が基本の「Adobe Photoshop Express」は、むずかしく感じてしまう専門用語の意味を探りながら調整する必要もないので、写真編集の経験がない人も、ぜひ挑戦してみてください。

  • 黒田 智之 くろだ ともゆき
    1971年東京生まれ。公益社団法人 日本写真協会会員。
    アートディレクター、フォトグラファーを主として音楽、映像、出版、広告などで活動。近年では、スマホ写真を中心に写真の撮影・プリントに関する書籍の執筆やセミナー、ワークショップ等の講師も務める。近著には『「いいね!」を増やす スマホ写真の撮影レシピ』(シーアンドアール研究所刊)などがある。

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