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2017.11.30
AQUOS R で撮るイルミネーション
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本格的な冬の到来を迎え、これからイルミネーションの季節の始まりです。空気も澄んでいるこの時期は、一年で一番夜景の撮影を行うには適した季節ともいえます。10月、11月の特集記事「AQUOS R の写真の撮り方」ではご紹介できなかった「夜景やイルミネーション」の撮り方のポイントについて作例写真を見ながらご紹介していきます。
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< 夜景やイルミネーションを撮影するときの覚えておきたい3つのポイント >
1. シャッターボタンを優しくタッチするだけで手ブレは軽減される
スマホの手ブレの原因のほとんどが「シャッターボタンにタッチするときの衝撃によるもの」です。スマホのシャッターが切れるタイミングはシャッターボタンをタッチした時ではなく「指を離したとき」なので、シャッターボタンをタッチするときは「優しく」「そっと触れて離す」ことを心がけると、光学式手ブレ補正の補正効果を最大限に活かせ、遅いシャッタースピードでも手ブレを起こしにくくキレイな写真が撮れます。
2. シャッターを切った後は一呼吸そのまま動かない(すぐに本体を動かさない)
シャッターボタンを押すとシャッター音が鳴ります。そして、シャッター音が鳴った瞬間に撮影が完了したと思いスマートフォンを動かしてしまう場合にも手ぶれを起こします。これも日中の撮影では大きな問題にはなりませんが、夜景の場合はシャッタースピードが遅くなるため、手ぶれの原因となります。シャッター音が鳴ってもすぐに本体を動かさず、一呼吸分ほどの時間、そのまま動かないようにして撮影しましょう。
3. 撮影現場の周辺にある壁や柱といったものを利用する
こちらも単純です。撮影する場所に壁や柱といった自分の体重をかけても安定しているものがあれば、それを使って体を安定させます。手ぶれという言葉だけだと手元だけのことに思われがちですが、撮影者の体や姿勢が安定していないということでも手ぶれが起きます。体や姿勢が安定すると手元も安定します。特にスローシャッターで撮影する場合には効果絶大です。
夜景やイルミネーションを撮影するときに役立つポイントについては、以下も合わせてご覧ください。
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イルミネーションを幻想的に撮る時間
撮影データ:「おすすめプラス」フルマニュアル / ISO感度:32 / シャッタースピード:1/10 / ホワイトバランス:オート
日没直後に撮ることで空のグラデーションもあわせて撮れる
夜景やイルミネーションは、当然のことながら夜に撮る写真ですが、撮影する時間帯を変えるだけでこれまでとは違った写真が撮れます。
イルミネーションは、日没の時間に合わせて点灯します。夕暮れから夜へとかわる時間帯、このわずか30分から1時間程度のこの時間帯こそ、一味違ったイルミネーションを撮る絶好のタイミングです。暗闇の中のイルミネーションと違い、この時間帯に撮る写真は夕暮れの空のオレンジ色が空に残っています。オススメは日没直後で空がオレンジから深い青のグラデーションになっているときです。イルミネーションの背景に色がつくだけで、とても綺麗な「景色としてのイルミネーション」が撮れます。
撮影テクニックではなく、撮る時間帯こそがポイントになるこの撮り方は、とても簡単ですので是非試してみましょう。
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手前のボケが演出するちょっとした「おもちゃ感」
撮影データ:「おすすめプラス」フルマニュアル / ISO感度:100 / シャッタースピード:1/10 / ホワイトバランス:マニュアル
横位置の写真でも効果的なスマホを地面につける地面撮り
10月の特集記事「AQUOS R の写真の撮り方 - 撮影機能と風景編 -」でもご紹介した「地面撮り」は、スマートフォンを逆さに持って、本体をほぼ地面にくっつけて撮影する方法です。この地面撮りは、縦位置の写真が最も効果的ですが、今回のように横位置で撮っても効果があります。また、地面につけて撮影することで、手ブレも起こしにくくなります。
この撮り方を夜景やイルミネーションで実践すると、手前の地面のボケが大きくなる反面、奥にあるものがより小さく撮れ、ちょっとした「おもちゃ感」を演出できます。これも遠近感のある写真を得意とするAQUOS Rの超広角レンズならではの写真です。
こちらもあわせてご覧ください。
AQUOS R の写真の撮り方 - 撮影機能と風景編 - -
イルミネーションとの相性がいい反射
撮影データ:「おすすめプラス」フルマニュアル / ISO感度:64 / シャッタースピード:1/10 / ホワイトバランス:オート
イルミネーションが反射していたら、とりあえず撮っておく
イルミネーションに関わらず、電飾などの光を撮る場合は、ビルの窓ガラスや水面といった周辺をよく見て探しましょう。光が反射して被写体が映り込んでいる場面を写すだけで、みんなと同じように撮ってしまいがちなイルミネーションも、いつもと違う写真になります。写真家の方の中には映り込みだけを撮られる方がいるくらいですので、印象的な写真を撮れるかもしれません。
作例のクリスマスツリーは、池の中心に設置してあるため、水面の部分にクリスマスツリーが写り込んでいます。この写真のようにクリスマスツリーの部分のみを撮るよりも、水面に反射している部分を入れ込むことで、クリスマスツリーのみの撮影に比べて面白みが増します。この場所では池が大きくないため、全体の映り込みは表現できませんが、もし大きな川や湖のように水面が大きければ全体を写り込ませて撮るとよいでしょう。
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超広角ならではの広々と遠近感を出すコツ
撮影データ(左):「おすすめプラス」フルマニュアル / ISO感度:125 / シャッタースピード:1/12 / ホワイトバランス:オート
撮影データ(右):「おすすめプラス」フルマニュアル / ISO感度:125 / シャッタースピード:1/13 / ホワイトバランス:オート見上げて撮ると遠近感を実感できる
超広角レンズのAQUOS Rなら、何も考えずに撮っても広々と撮影できます。そこに遠近感を加えるとより広々とした印象の写真を撮ることができます。遠近感を簡単に出す撮り方が「見上げて撮る」方法です。
見上げて撮る場合、作例のように対象物の配置を工夫するとより効果的です。クリスマスツリーのように先がとがっている被写体の場合は、作例のように四隅の角に向かって斜めに配置すると、まっすぐに撮るよりも遠近感が生まれます。
作例は二枚とも同じクリスマスツリーを内と外で見上げて撮ったものです。前項のクリスマスツリーのイルミネーションのように全体を撮るのもよいですが、ときには視点を変えていろいろ撮影してみるだけでいつもとは違った写真が撮れますので試してみましょう。
ご紹介した撮り方を是非参考にしていただき、この冬の思い出をAQUOS Rで残しましょう。
(テキスト・撮影:黒田智之)