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スマートフォンAQUOSの撮影のコツを紹介

特集記事

2022.10

AQUOS sense7 / sense7 plus カメラ旧モデル比較

  • PHOTOSHOWでは、スマートフォンAQUOSのスタンダードモデルAQUOS senseシリーズの最新モデル、AQUOS sense7とAQUOS sense7 plusをご紹介します。

    カメラの構成は、広角カメラと標準カメラの2眼構成で、これまでと異なる一番の特徴は、標準カメラのイメージセンサーの大型化です。

    一般的なスマートフォンの上位機種に搭載されているセンサーと並ぶ「1 / 1.55インチ(5,030万画素)」という大きなイメージセンサーを搭載しています。

    センサーの大型化により画質が良くなったこと以外にも、全画素を用いた像面位相差AFを搭載しているので、ピント合わせのスピードや精度も格段に向上しています。

    1回目の今回は、AQUOS sense7 / sense7 plusと2019年モデルのAQUOS sense3 plusとの標準カメラを使って撮り比べた写真から、カメラの実力と進化をご紹介していきます。

    ※作例はAQUOS sense7 plusで撮影していますが、AQUOS sense7も同じカメラセンサーを搭載しております。

  • 今回の内容
    1. senseシリーズ初の専用ナイトモード
      夜景がより明るく低ノイズでくっきりキレイに
    2. 青空や緑の自然な発色と豊かな色調
      見たままの風景をそのままに
    3. 色味で印象が変わる料理や花は
      正確な色再現で立体感のある自然な鮮やかさに
    4. 明暗の差が大きい逆光にも強い
      見た目に近い自然な明るさに
  • ※今回の撮影では開発中のAQUOS sense7 plus 試作機を使用しているため、最終製品とは異なる場合がございます。

  • senseシリーズ初の専用ナイトモード
    夜景がより明るく低ノイズでくっきりキレイに

    AQUOS sense7 plusで撮影

    センサーが大きくなることによってその恩恵を受けるのが夜景などの暗いシーンです。上の作例をご覧いただくと、夜景が明るくキレイに写っていることが分かると思います。

    夜景のキレイさのもう1つの理由はAQUOS sense7 / sense7 plusでは、スタンダードモデルとして初めて「ナイトモード」が搭載されている点です。 これまでも、AIオートのシーン認識に夜景はありましたが、ナイト撮影専用のモードによって、より明るく高精度な夜景撮影が可能になりました。

    それでは、2019年モデルのAQUOS sense3 plusとの比較写真を見ていきましょう!

    <比較撮影した写真>
    左:2019年モデル / 右:2022年モデル

    左上が2019年モデルAQUOS sense3 plus、右上が最新のAQUOS sense7 plusですが、その違いは一目瞭然です。明るさが全く違います。下の画像は拡大したものです。

    <拡大した写真>
    左:2019年モデル / 右:2022年モデル

    ただ明るくなっただけではなく、くっきりと細部も鮮明に、解像感のある写りをしているのが分かります。また、白飛びもなく色数も豊富で臨場感もあります。

  • 青空や緑の自然な発色と豊かな色調
    見たままの風景をそのままに

    AQUOS sense7 plusで撮影

    晴天の日中における風景写真などは、どのスマートフォンで撮っても差が出ないのでは?と思っていらっしゃる方が多いのではないでしょうか。

    実は、明るい状況の写真であっても違いはあります。それが最も顕著に出るのが「緑」の色調と色再現です。 他の色以上に、緑はスマートフォンで撮ると単調になることが多く、緑の階調表現が失われてしまうことが多く見られます。

    <比較撮影した写真>
    左:2019年モデル / 右:2022年モデル

    緑といっても、濃い緑もあれば薄い緑もあります。また、濃淡だけではなく、黄色味がかっていたり、赤味がかっていたりと色々な緑が同居しています。

    <拡大した写真>
    左:2019年モデル / 右:2022年モデル

    右側の2022年モデルの拡大写真を見ると、緑といっても色々な緑があることが分かると思います。 それに比べて、左側2019年モデルの緑は、濃淡はあっても色は単調で暗く感じてしまします。この緑の写りの差は、写真の鮮やかさに大きく影響します。

    これは、旅行などで撮る写真で多い風景写真でよくある、後で見返したら「もっとキレイだったのに」「撮影時に見た景色の印象と違う」 ということに繋がるため、カメラの画質の点でも大切な要素になります。

  • 色味で印象が変わる料理や花は
    正確な色再現で立体感のある自然な鮮やかさに

    AQUOS sense7 plusで撮影

    日常でも旅先でも撮る機会が多い被写体の代表といえば料理や花です。 料理や花は、色の再現性や鮮やかさ、明るさで写真の印象が変わってくるだけでなく、近づいて撮ることが多い被写体のため、背景のボケ具合も大切になります。

    AQUOS sense7 / sense7 plusは、センサーが大きくなったことで、背景のボケ効果も大きくなっています。

    それでは、2019年モデルとの比較を見ていきましょう。比較では、色や明るさだけでなく背景のボケ具合がわかりやすい花(キバナコスモス)の写真で行います。

    <比較撮影した写真>
    左:2019年モデル / 右:2022年モデル

    一見すると、2019年モデル(左)の方が色が濃く鮮やかに見えますが、背景の空や緑も含めてよく見てみると、鮮やかさだけでなく明るさの違いも分かりますね。

    そして、被写体のキバナコスモスの色はどちらが正しいのか?という視点を加えると比較のポイントがよく分かると思います。

    <拡大した写真>
    左:2019年モデル / 右:2022年モデル

    花びらの比較(拡大した写真の上段)を見比べてみると、右の2022年モデルは影と花脈の両方がしっかりとディテールまで描写されているのが分かります。 それに比べ、左の2019年モデルは色は濃いけど影の部分や花びらの花脈は潰れてしまっています。

    何より、キバナコスモスの本来の色を考えると2022年モデルのAQUOS sense7 / sense7 plusの方が、色の再現性も高いことが分かります。

    そして、下段の背景のボケ具合をみると、2022年モデルのAQUOS sense7 / sense7 plus の方が輪郭が大きくぼやけています。つまりボケが大きくなめらかなのが分かります。

  • 明暗の差が大きい逆光にも強い
    見た目に近い自然な明るさに

    AQUOS sense7 plusで撮影

    スマートフォンに搭載されるカメラのグレードによって、差が出やすい場面のひとつが「逆光」です。 そして、この逆光の中でも夕景は、明るさの基準やAIによる画質の調節によって写真の仕上がりが大きく異なります。

    特に、逆光で影になる部分は、明るすぎても不自然になるため、肉眼で見たときの明るさに近いかどうかといったバランスも大切になります。 その辺りも意識して、比較を見ていきましょう。

    <比較撮影した写真>
    左:2019年モデル / 右:2022年モデル

    逆光で影になる部分を見てみると、2019年モデルでは完全に影になってしまいつぶれていますが、AQUOS sense7 / sense7 plus(右)は、明るく見た目に近い印象です。

    <拡大した写真>
    左:2019年モデル / 右:2022年モデル

    拡大した写真を見てみると、明るさの違いだけでなく解像感の違いもよく分かります。 AQUOS sense7 / sense7 plus(右)は、遠くに写っているものでも、ディテールまでシャープに描写されているのが分かります。

    一般的なスマートフォンの上位機種なみの大型センサーを搭載したAQUOS sense7 / AQUOS sense7 plusのカメラの実力はいかがでしたでしょうか?

    2019年に発売されたAQUOS sense3 plusとの比較をしてみると、センサーサイズなどのスペックを含め、改めてスマートフォンのカメラの進化には驚かされる結果といえます。

    ちょうど3年というと、一般的にスマートフォンの機種変更を行うタイミングといわれています。機種変更を考えていらっしゃる方にとって、今回の比較が少しでも参考になれば嬉しく思います。

    次回は、AQUOS sense7 / AQUOS sense7 plusのカメラモードなどの詳細について、作例とともにご紹介していきます。

  • 黒田 智之 くろだ ともゆき
    東京生まれ。公益社団法人 日本写真協会会員。
    アートディレクター、フォトグラファーを主として音楽、映像、出版、広告などで活動。近年では、スマホ写真を中心に写真の撮影・プリントに関する書籍の執筆やセミナー、ワークショップ等の講師も務める。近著には『「いいね!」を増やす スマホ写真の撮影レシピ』(シーアンドアール研究所刊)などがある。

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