PHOTOSHOW

スマートフォンAQUOSの撮影のコツを紹介

特集記事

2024.7

AQUOS R9 カメラ使いこなし【後編】

  • 今回のPHOTOSHOWは、「AQUOS R9」のカメラについての後編。3つのカメラ全てが5,030万画素となった「AQUOS R9」。前編では、画質や追尾フォーカスなど日常使いに嬉しい進化を中心にご紹介致しました。

    後編では、前回ご紹介しきれなかった写真に関するカメラモードと、映画のようなぼかし効果とフォーカス移動による映像表現や夜景に特化した映像が撮れるなど、多彩な表現が可能になったビデオに関するカメラモードについて、ご紹介していきます。

    記事の最後には、AQUOS R9で撮影した作例のフォトギャラリーも用意しています。最後まで、ぜひご覧ください。

  • 今回の内容
    1. 夜の撮影に特化した専用モード 暗所はもちろん、夜景、星空、花火をかんたん高精度に撮るための夜景専用モード
    2. 自分だけの設定で撮るこだわりのカメラモード RAWデータ保存に対応したマニュアル撮影
    3. 動画機能も充実。ハイブリッド補正で安定した動画が撮影可能
    4. ワンランク上のこだわり動画モード 映画のようなぼかし効果や夜景、マニュアル撮影までこなせる「PROビデオ」
    5. 個性的な動画モードも盛りだくさん
    6. AQUOS R9カメラ作例ギャラリー
  • 夜の撮影に特化した専用モード
    暗所はもちろん、夜景、星空、花火を
    かんたん高精度に撮るための
    夜景専用モード

    暗い場所に適した設定で、明るく撮影できます。通常の夜景撮影以外に、星空、花火撮影用のモードも用意されています。星空モードでは、シャッタースピードが遅くなるため、三脚等でAQUOS R9をしっかり固定すると、よりきれいに撮影できます。

    撮影モード:ナイト

    撮影モード:ナイト > 花火

    撮影が難しい打ち上げ花火は、花火撮影に適した設定で撮影できます。
    シャッターボタンを下にドラッグすると連写にも対応

  • 自分だけの設定で撮るこだわりのカメラモード
    RAWデータ保存に対応したマニュアル撮影

    シャッタースピードやホワイトバランスなどの設定を調節できます。また、色や質感を加工アプリ感覚で調節することもできます。調節した項目の設定値は、「お気に入り」に登録しておくことができるため、いつでも自分好みの設定で写真を撮ることができます。

    RAWデータ撮影したをデータは、予めインストールされているアプリ「Adobe Photoshop Express」で仕上げることが可能です。RAWデータ(未加工の生データ)とは、写真編集(現像)を前提にしている記録形式(DNG形式)。JPEGより色と階調に関する多くの情報を含んでいるため、緻密で精度の高い本格的な作品に仕上げることができるデータです。

    また、「その他」内にある、通常の4倍のサイズ(約5,030万画素)で高精細な写真を撮れる「ハイレゾ」でも、設定項目の調節とRAWデータ撮影が可能です。

    左:フォーカス 
    赤い表示(フォーカスが合っている部分)を見ながら、◯をドラッグして調節します。
    右:彩度 
    「+」にすると色鮮やかに。「-」にすると色が薄くなり「-5」では白黒になります。

    使用カメラ : 標準 / SS : 1/800/ ISO : 50/ フォーカス : MF / WB : AUTO/ EV : ±0 / 彩度 : -2 /コントラスト : +1 / 明瞭度 : +1

    マニュアルで調節できる設定項目
    SS (シャッター
    スピード)
    残像を撮るような場合は速度を遅く、弾ける水滴を撮るような場合は速度を速く設定します。
    ISO 数字を小さくすると画質は向上しますが、暗所では手ブレが起こりやすくなります。
    フォーカス 四角の枠内に赤く表示される「ピーキング表示」をガイドにし、マニュアルでピントを合わせます。
    WB (ホワイト
    バランス)
    色味を変更できます。数字が大きいほど赤みが増し、小さいほど青みのある写真になります。
    EV (露出補正) カメラが設定する露出(明るさ)を好みの明るさに常に補正します(「ー」は暗く「+」は明るくなります)。
    彩度 数字が大きいほど色が濃く鮮やかになり、小さいほど色が薄くなり最終的に白黒になります。
    コントラスト 数字を小さくすると、フワッとした印象に、大きくすると、くっきりとメリハリのある写真になります。
    明瞭度 数字が小さいほどノイズが目立たなくなり、数字が大きくなるほどシャープに写すことができます。
  • 動画機能も充実。
    ハイブリッド補正で安定した動画が撮影可能

    AQUOS R9は、写真だけでなく動画機能も充実しています。

    レンズが動いてシャッター時のブレを軽減する光学式手ブレ補正とカメラのブレをセンサーが検知しブレを補正する電子式手ブレ補正を両方使ったハイブリッド補正で手ブレを抑え、安定した動画を撮影することができます(標準カメラでの動画撮影のみ対応)。また、録画の一時停止やビデオ撮影中の写真撮影も可能です。

    一時停止を使うと、複数の撮影シーンをひとつの動画として保存できます。また、動画撮影中に自動で写真を撮影する「AIライブシャッター」や、録画終了時にダイジェストムービーを作成する「AIライブストーリー」も楽しめます( 設定> 動画 から設定。フレームレート:30fps時のみ/初期設定:オフ)。

  • ワンランク上のこだわり動画モード
    映画のようなぼかし効果や夜景、
    マニュアル撮影までこなせる「PROビデオ」

    AQUOS R9の「PROビデオ」内には、映画のような表現が可能な「シネマティック」、彩度を下げてモノクロにするなど、自分の好みに合わせた設定で撮れる「マニュアル」、画質や明るさが気になる夜景でも、明るく低ノイズな映像が撮れる「ナイト」の3つが選べます。

    シネマティックは、背景や前景をぼかし、フォーカスが合っている部分を強調します。アングルを変え、フォーカスを合わせたい被写体をタップすると、フォーカスがなめらかに変化し被写体を追尾します。映画のような雰囲気のある映像が撮れます。

    左:ぼかし表現の「シネマティック」/中央:こだわりの「マニュアル」/右:夜景動画撮影の「ナイト」

    シネマティック

    マニュアル

    ナイト(AQUOS R9)

    従来機種のビデオで撮影したもの

    上がAQUOS R9の「PROビデオ」のナイト、下が従来機種のビデオで撮影されたものです。比較してみると、明るさと解像感の違いがよくわかります。

  • 個性的な動画モードも盛りだくさん

    カメラモード「その他」の中には、早送りのように再生される一味違った映像が撮れる「タイムラプス」、一瞬の動きをとらえるスローモーション映像が撮れる「スローモーション」、白飛びとや黒つぶれを抑え、より見た目に近い明るさで映像が撮れる「HDRビデオ」といった、個性あふれるさまざまな動画撮影が可能です。

    左:タイムラプス/中央:スロービデオ/右:HDRビデオ

    タイムラプス

  • AQUOS R9カメラ作例ギャラリー

    前後半の2回にわたってご紹介した2024年スマートフォン AQUOS の夏モデル「AQUOS R9」のカメラ機能はいかがだったでしょうか。

    HEKTOR(ヘクトール)を冠するライカカメラ社監修のアウトカメラは、写真の画質やフォーカスに関しても大きく進化し、より気軽に自慢できる一枚が撮れるカメラに仕上がっています。また、新たに加わったPROビデオをはじめ、動画機能もこれまで以上に充実しています。

    標準、広角のアウトカメラとイン(サブ)カメラ3つのカメラ全てが5,030万画素のAQUOS R9で、写真と動画の両方で素敵な思い出をたくさん残しましょう!

  • 黒田 智之 くろだ ともゆき
    東京生まれ。公益社団法人 日本写真協会会員。
    アートディレクター、フォトグラファーを主として音楽、映像、出版、広告などで活動。近年では、スマホ写真を中心に写真の撮影・プリントに関する書籍の執筆やセミナー、ワークショップ等の講師も務める。近著には『「いいね!」を増やす スマホ写真の撮影レシピ』(シーアンドアール研究所刊)などがある。

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