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2017.03.16
<桜の撮り方> 近づいて撮る
桜に近づいて撮るときは、順光だと自分の影で暗くなってしまうため、逆光での撮影が基本です。逆光で撮ることで花びらの透明感も表現できます。そして、近づいて撮るときは背景に気をつけることが最大のポイントです。気をつける背景の要素は、光源(太陽)を入れるか入れないか、青空の面積のとりかた、背景のボケ具合を演出するための被写体とその距離が大切です。
この写真の撮影ポイント
- 主役になる桜は、背景に青空がくるような桜を探します。ポイントは、背景にもちゃんと桜が写るような場所を選びます。手前の桜と背景の桜は距離があるほど綺麗に背景がボケます。
- この写真の場合、光源となる太陽の位置は左上にあたります。太陽がギリギリ画角に入らないように構図を調整します。
- タッチフォーカスで手前の桜にピントを合わせます。
- 逆光の状態なので、画面を縦方向上になぞって白飛びを起こさないギリギリまで明るくします(露出補正:+1.33)。スマートフォンAQUOSの「おすすめプラス」のフルマニュアルでは、白飛びしている部分をゼブラで表示してくれる「白とび黒つぶれ表示」があるので、それをガイドにして明るさを決めます。また、白飛びはコントラストを下げることである程度軽減することができます。この場合はコントラストを「0」にしています。
フルマニュアル項目と設定値 :ホワイトバランス(AUTO) / ISO感度(オート:20) / 彩度(5) / コントラスト(0)
特集記事「さくらの撮り方いろいろ」も合わせてご覧ください。
【撮影】フォトグラファー 黒田智之さん