特集記事
2023.8
AQUOS R8 カメラ使いこなし
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2023 年スマートフォン AQUOS の最新フラグシップモデル「AQUOS R8 pro」と同様の AI エンジンを持つ兄弟機「AQUOS R8」。
センサーサイズは、「AQUOS R8 pro」の 1 インチと比べると小さいものの、 1/1.55 インチという一般的なスマートフォンの上位機種並みの約 5,030 万画素の標準カメラと約 1,300 万画素の広角カメラは、 HEKTOR(ヘクトール)を冠するライカカメラ社監修のカメラです。
今回は、「AQUOS R8 pro」譲りのカメラ性能を持った「AQUOS R8」のカメラについて、実際に撮影された作例を見ながらご紹介していきます。
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今回の内容
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全画素を使用した像面位相差オートフォーカス(標準カメラ)
シーンに合わせて使い分けられる 2 眼カメラ
・標準カメラ
・広角カメラ -
AQUOS R8 pro 同様の AI エンジン
かしこい AI で素速くオート撮影
写真がもっと手軽にキレイに
・人物
・料理
・動物
・花
・夕景(日没) -
暗所はもちろん、夜景、星空、花火
夜の撮影をよりかんたんに撮るための専用モード -
ぼかし効果で写真の雰囲気を演出
人物だけでなくペットにも対応した「ポートレート」 -
自分好みにピントやシャッタースピード、
質感や色味の調節も可能な本格派の撮影モード
RAW データ保存に対応したマニュアル撮影 -
最高解像度約 5,030 万画素での撮影出来るハイレゾモード
マニュアル撮影、RAW データ保存も可能な高精細モード -
動画撮影機能も充実
8K の高解像度映像やスローモーションなど
個性溢れるさまざまな動画撮影が可能
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全画素を使用した像面位相差オートフォーカス(標準カメラ)
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全画素を使用した像面位相差オートフォーカス(標準カメラ)
シーンに合わせて使い分けられる 2 眼カメラAQUOS R8 の 2 眼カメラの標準カメラの焦点距離は、日常のスナップや人物撮影にも使いやすい 23mm(35mm 換算)で、 全画素を使用した像面位相差オートフォーカスで素早くピント合わせを行います。 広角カメラは広々と遠近感のある写真が撮れる 17mm(35mm 換算)。
日常使いとしては、標準カメラだけで被写体の多くをカバーでき、素速いピント合わせで撮りたい瞬間を逃しません。 広角カメラは、広々とした風景や遠近感をいかした写真を撮りたい場合におすすめです。
標準カメラ
広角カメラ
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AQUOS R8 pro 同様の AI エンジン
かしこい AI で素速くオート撮影
写真がもっと手軽にキレイに人物やペット、料理、花といった日常撮影することの多い場面では、 AI がシーンと被写体に応じて自動で画質や設定を調節するシーン判定 (料理/花火/黒白板/夜景*/日の出・日没/花/人物/動物)と対象を追尾するための被写体検出を行います。
*夜景は「オートナイト」を ON に設定しているときに判定されます。人物
撮影モード:写真(人物)
人物は表情が暗くならないように明るさも人物にあわせて調節。
料理
撮影モード:写真(料理)
AI が料理に適した自然で美味しそうな色合いに調節。
ペット・動物
撮影モード:写真(動物)
人物とペットは、追尾しながらピントを合わせ続けて、近付いたら瞳にピントを合わせます。
花
撮影モード:写真(花)
花に特化したオートフォーカスで正確なピント合わせを行います。一度花を認識したら端に構図を合わせてもピントを合わせ続けます。 また、色飽和を起こしやすい鮮やかな花も見たままの色を再現。
夕景(日没)
撮影モード:写真(日の出・日没)
ドラマチックな空の色に自動調節して撮影。日の出、夕景それぞれの色温度に合わせた画質に自動調整します。
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暗所はもちろん、夜景、星空、花火
夜の撮影をよりかんたんに撮るための専用モード撮影モード:ナイト
常に暗い場所に適した設定で、見た目より明るく撮影できます。通常の夜景撮影以外に、星空、花火も撮影できます。 星空モードでは、三脚等でスマホをしっかり固定した状態で撮影してください。
撮影モード:ナイト>花火
撮影が難しい打ち上げ花火は、花火に最適化された設定で撮影が可能。シャッターボタンを押しっぱなしにすると、連写撮影もできます。
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ぼかし効果で写真の雰囲気を演出
人物だけでなくペットにも対応した「ポートレート」ポートレートモードは、デジタルカメラのように、背景がより自然で大きなぼけ味の写真を撮影できます。 背景のぼかし量や、人物の肌のなめらかさ、ペットの毛並みの写り具合を調節できます。 ペットモードでは、ペットの動きに合わせたシャッタースピードや被写体追尾に変更されます。
撮影モード:ポートレート>人物
人物は美肌と背景ぼかし効果を調節可能。
撮影モード:ポートレート>ペット
ペットは、背景のぼかしだけでなく、毛並みを際立たせる調節が可能。
撮影モード:ポートレート(インカメラ)
そして、インカメラでもこのポートレートモードが使えます。アウトカメラ同様の背景のぼかしや美肌効果はもちろん、 インカメラでは、美肌に加え、小顔、彩度、明るさ、目、鼻を細かく調節することができます。また、ポートレートの他に、写真、ナイト、マニュアルモードでも使用できます。
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自分好みにピントやシャッタースピード、
質感や色味の調節も可能な本格派の撮影モード
RAW データ保存に対応したマニュアル撮影撮影モード:マニュアル写真(彩度、ホワイトバランス、明瞭度を調節)
シャッタースピードやホワイトバランスなどの設定を調節できます。また、色や質感を加工アプリ感覚で調節することもできます。 調節した項目の設定値は、「お気に入り」に登録しておくことができるため、いつでも自分好みの設定で写真を撮ることができます。
マニュアルで調節できる設定項目
SS(シャッター
スピード)残像を撮るような場合は速度を遅く、弾ける水滴を撮るような場合は速度を速く設定します。 ISO 数字を小さくすると画質は向上しますが、暗所では手ブレが起こりやすくなります。 フォーカス 四角の枠内に赤く表示される「ピーキング表示」をガイドにし、マニュアルでピントを合わせます。 WB(ホワイト
バランス)色味を変更できます。数字が大きいほど赤みが増し、小さいほど青みのある写真になります。 EV(露出補正) カメラが設定する露出(明るさ)を好みの明るさに常に補正します(「ー」は暗く「+」は明るくなります)。 彩度 数字が大きいほど色が濃く鮮やかになり、小さいほど色が薄くなり最終的に白黒になります。 コントラスト 数字を小さくすると、フワッとした印象に、大きくすると、くっきりとメリハリのある写真になります。 明瞭度 数字が小さいほどノイズが目立たなくなり、数字が大きくなるほどシャープに写すことができます。 -
最高解像度約 5,030 万画素で撮影出来るハイレゾモード
マニュアル撮影、RAW データ保存も可能な高精細モード撮影モード:その他>ハイレゾ
通常の 4 倍のサイズ(約 5,030 万画素)で高精細な写真を撮るための撮影モード。 マニュアル写真モード同様に設定項目を調節して本格的な写真を撮ることができます。
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動画撮影機能も充実
8K の高解像度映像やスローモーションなど
個性溢れるさまざまな動画撮影が可能写真だけでなく、AQUOS R8 は、AQUOS R8 pro 同様に動画機能も充実しています。
手ブレ補正と水平補正の W 効果で安定した映像が撮れる「ビデオ」をはじめ、8K の高解像度映像やスローモーションなど個性溢れるさまざまな動画撮影が可能です。
ビデオ 動画撮影中に自動で写真を撮影する「AI ライブシャッター」や、録画終了時にダイジェストムービーを作成する「AI ライブストーリー」など AI を活用した機能があります。(フレー ムレート:30fps 時のみ/初期設定:オフ) 以下は撮影モード「その他」内から選択できます。 8K ビデオ 8K ビデオは、フル HD の 16 倍、4K の 4 倍の解像度で 1 分間の動画を撮影できます。 タイムラプス 早送りのように再生される一味違った映像を撮影できます。 スロービデオ 一瞬の動きをとらえるスローモーション映像を撮影できます。
(4K:120fps/FULL HD:240fps)マニュアルビデオ マニュアル写真同様に、自分好みの設定に調節して撮影できます。 HDR ビデオ 白とび、黒つぶれを抑え、明暗差の少ない明るい映像を撮影できます。 「AQUOS R8 pro」の兄弟機であり HEKTOR(ヘクトール)を冠するライカカメラ社監修のカメラシステム「AQUOS R8」のカメラ機能はいかがでしたか?
今回作例はありませんでしたが、AQUOS R8 も AQUOS R8 pro 同様に専用ケース、アダプターを使用することで、 デジタルカメラ用のフィルターを装着した撮影ができます。 詳しくはこちら をご覧ください。
AQUOS R8 pro 譲りのカメラ性能を持った AQUOS R8 のカメラで、素敵な思い出をたくさん残しましょう!
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- 黒田 智之 くろだ ともゆき
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東京生まれ。公益社団法人 日本写真協会会員。
アートディレクター、フォトグラファーを主として音楽、映像、出版、広告などで活動。近年では、スマホ写真を中心に写真の撮影・プリントに関する書籍の執筆やセミナー、ワークショップ等の講師も務める。近著には『「いいね!」を増やす スマホ写真の撮影レシピ』(シーアンドアール研究所刊)などがある。