用語解説 さ行
彩度
さいど色の鮮やかさの度合いを示します。彩度を上げれば鮮やかな画像になり、下げると地味な画像になります。
サイド光
さいどこう被写体にカメラを向けたとき、被写体の横から光が当たっている状態をいいます。立体感や質感を表現するのに向いています。側光、斜光とも言います。
サムネイル
さむねいる多数の画像を表示して内容を確認するための本来のサイズより大幅に縮小した画像データのことを言います。親指(thumb)の爪(nail)のように小さく簡潔であるという意味に由来していて、Webアルバムや画像フォルダ、画像編集ソフトなどで用いられています。
三角形構図(三角構図)
さんかっけいこうず画面の中に三角形を作り、その三角形に被写体を配置した構図のことです。奥行きや高さを表現しやすく、構図に安定感がでます。
三脚
さんきゃくカメラを固定して撮影するための機材で、伸縮が可能な3本のパイプとカメラを乗せるための雲台で構成されています。主に、手ぶれ防止や集合写真といった用途で用いられます。
また、一本足のものを一脚(いっきゃく)と言います。カメラを完全に固定することはできませんが、上下のブレを減らして動きの早い被写体を撮影するのに適しています。
三分割構図
さんぶんかつこうず画面の縦と横を均等に三分割した線を引き、線の交差した4つのポイントのどれかに被写体を合わせる最も基本的な構図です。バランスが取れて構図に安定がでます。
色調
しきちょう色の明度と彩度によって分けられる色合いのことをいいます。色調の違いで写真から受ける印象が大きく変わります。色調を変えるには、撮影する時間帯を変える、ホワイトバランスを変える、色の画像特性を変更するなどの方法があります。
シズル感
しずるかんみずみずしく見る人の食欲をそそるような状態を表現したものです。もともとは、広告写真(とくに料理写真)の現場で使われた言葉です。
語源と言われている「シズル(sizzle)」の意味はステーキなどの肉がジュージューと焼けて肉汁がしたたり落ちている状態を表します。
絞り
しぼりレンズを通過する光の穴を調節することです。光が通過する穴を大きくすることを"絞りを開ける"と言い、一度にたくさんの光量を取り込んでシャッタースピードを早くすることができます。また、被写体の背景がボケやすくなります。光が通過する穴を小さくすることを"絞りを絞る"と言い、取り込む光量は少なくなるのでシャッタースピードを遅くして光の量を補わなければなりません。ただし、被写体の背景までピントが合いやすく、全体的にシャープな写真に仕上がります。
絞りの調整値を絞り値と言い、F値で表します。このF値の数字が小さいほど光が通過する穴が大きくて明るい写真になり、F値の数字が大きいほど光が通過する穴が小さくて暗い写真になります。
シャッター
しゃったーカメラの撮像素子に対して撮影時のみ光があたるように、撮影時露光時間中のみ開き、それ以外の時は光をさえぎる装置のことです。
シャッタースピード
しゃったーすぴーどシャッターを開けて閉じるまでのスピードのことをいいます。動きが早い被写体にピントを合わせたい場合はシャッタースピードを早く、暗い場所で撮影する場合はシャッタースピードを遅くして光を取り込む時間を長くする必要があります。シャッター速度、露出時間とも言います。
撮影では、光を当てる時間と光を当てる量で写真の出来栄えが決まります。光を当てる時間はシャッター速度で、光を当てる量は絞りにて調整しますが、一般的にデジタルカメラは自動的にシャッター速度を調整してくれます。
シャッタータイムラグ
しゃったーたいむらぐオートフォーカスカメラでシャッターボタンを押し、実際にシャッターが切れるまでの時間のことです。ピントが合うまでの時間を含むため、ピントが合った状態でシャッターを押すレリーズタイムラグとは一般的に区別されます。一瞬のシャッターチャンスを狙うなら、シャッタータイムラグは短いほうが失敗しにくくなります。
順光
じゅんこう被写体にカメラを向けたとき、被写体の正面からまんべんなく光が当たっている状態をいいます。サイド光に比べて立体感は乏しく、記録的な撮影に適しています。
焦点
しょうてんカメラのレンズを通った光が集まる点のことです。通常、画像がシャープに写る点を意味します。
凸レンズで太陽光をこの点に集めると、紙が焦げることから「焦点」と言います。
英語では【focus】(フォーカス)、オランダ語の"brandpunt"に由来するピントも、意味は同じく「焦点」です。
白飛び
しろとび晴れた日に逆光、至近距離でのフラッシュなどカメラの階調が再現できる範囲を超えているため階調の情報が得られず、白一色に塗りつぶされた状態になることを言います。
白飛びとは逆に、暗い部分の階調が失われ黒一色になることを、黒ツブレと言います。
なお、HDRを利用すると複数の露出で同じ画像を撮影して階調を補った1枚の画像に合成するので黒ツブレ、白飛びをほぼ回避することができます。
ズーム
ずーむ焦点が合っている状態を変化させずに連続的に画角や倍率を可変させる機構、機能のことです。
【ZOOM】
スナップ写真
すなっぷしゃしん日常の風景や人物の飾らない様子を自然な形や雰囲気の中で、大切な瞬間を逃さずに写真を撮ることです。スナップショット(snapshot)とも言います。
由来は不意に飛び立つ鳥などを銃で早撃ちすることを指す狩猟用語「スナップショット」だと言われています。
接写
せっしゃ花のアップ・昆虫の撮影・小物の撮影などの小さな被写体被写体に近づいて撮影することです。
マクロ撮影、近接撮影とも言います。
セピア
せぴあかつての写真が時間の経過で褪色した時の茶褐色もしくは暗褐色のモノクロームの色調のことです。現在は、撮った画像(写真)をセピア色に変換加工して、レトロ感を出したり、印象的な写真を撮るエフェクトモードの名称として使われています。
イカ墨から作られた暗褐色の絵具であるセピア(sepia、ギリシア語で甲イカ)が語源となっています。
セルフタイマー
せるふたいまー一定時間が経過すると自動的にシャッターを切るカメラの機能です。
もともと被写体は撮影者自身を想定したものですが、カメラぶれを避けたい時に使用することもあります。
【Self timer】
全天球撮影(Photo Sphere™)
ぜんてんきゅうさつえい上下・左右360°全方位の写真を撮影する機能です。撮影した写真では、上下左右にぐるっと見回して、風景全体を眺めることができます。