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無料でサービスを提供し、広告で儲ける
Androidについて理解する上で、その開発元であるGoogleについて知ることは極めて重要です。
果たしてGoogleはどのような会社なのでしょうか。
Googleはインターネット上でさまざまなサービスを提供しています。
その中核となるのは前回紹介した検索サービスですが、それ以外にもメールサービスである「Gmail」や世界中の地図が見られる「Googleマップ」、スケジュールを管理できる「Googleカレンダー」など、さまざまなサービスがあります。
ここで注目したいのは、これらのサービスのほとんどが無料で提供されているという点です。
Googleが提供するサービスの1つである「Gmail」は、無料であるにもかかわらず15GB分もメールを蓄積できる
もちろん、収益がなくてはサービスを継続することはできません。
Googleの収益源となっているのは、それらのサービスを通じて配信される広告です。
具体的には、広告主がGoogleのサービスなどに自社の広告を掲載するために支払う広告料が彼らの売上の大部分を占めているのです。
アップルとアルファベット(Googleの持ち株会社)の売上構成比の違い
Googleはこうして得た収入を使ってサービスを運営したり、新たなサービスを開発したりしています。
それによってユーザーを惹きつけ、広告媒体としての価値を高めていくことがGoogleの基本的な戦略となります。
なお、スマートフォンやタブレット端末の領域においてGoogleとライバル関係にあるアップルは、売上の大部分をiPhoneやiPad、あるいはパソコンであるMacを販売が占めています。
つまりGoogleとAppleは同じ土壌で戦っていますが、そのビジネスモデルは大きく違います。
では、このビジネスモデルの差はどのような違いを生み出すのでしょうか。
これについては、第3回で詳しく説明しましょう。