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リスクが大きいスマートフォン用OSの開発
アップル以外のスマートフォンを販売しているメーカーは、ほぼOSとしてGoogleのAndroidを採用しています。
なぜ、各メーカーは自社のスマートフォンにAndroidを搭載するのでしょうか。
その理由はさまざまですが、その1つとして挙げられるのがOSを開発することの難しさです。
OSは極めて規模の大きいソフトウェアであり、開発するには高度な知識やノウハウを持つ人材が大勢必要となるほか、莫大な資金も投じなければなりません。
しかも、それだけ投資を行っても成功するとは限らないという事実もあります。
たとえばマイクロソフトは、モバイル端末向けのOSとして「Windows Phone」や「Windows 10 Mobile」などを開発していますが、成功しているとは言い難い状況です。
またWebブラウザである「Firefox」などを開発しているMozillaは、独自のスマートフォン用OSとして「Firefox OS」をリリースしましたが、すでに開発を打ち切っています。
AndroidやiOS以外のスマートフォン用OSがなかなか成功しない理由の1つとして、提供されているアプリの数が挙げられます。
すでにAndroidやiOSには膨大な数のアプリが提供されており、ユーザーは自由に選んで使うことができます。
一方、新しいOS向けに提供されるアプリの数はごくわずかです。
このアプリの数が少なければ、スマートフォンでできることが限られることになり、ユーザーには魅力に乏しい端末だと判断されてしまいます。
その結果、なかなか新しいOSのユーザーが増えず、ユーザーが増えなければ新しいアプリも開発されないという悪循環に陥るのです。
Androidでアプリを提供している「Google Play」
このように、OSの開発やその成功は極めて難しいため、各々のスマートフォンメーカーは独自にOSを開発するのではなく、すでに実績があり、なおかつ多くのメーカーに提供されているAndroidを採用しているのです。
ただOSがまったく同じでは、ほかのメーカーと差別化ができません。
そこでAndroidを採用したスマートフォンをリリースしているメーカーは、特徴的なハードウェアを開発したり、あるいはAndroidに独自の改良を加えて魅力を打ち出します。
Androidを理解する上では、こうした各メーカーの違いを抑えておくことも重要です。
シャープのAndroid搭載スマートフォンである「AQUOS R」は、
省エネルギーのIGZO液晶ディスプレイを採用し、3日間以上の電池持ちを実現した。