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3つの層に分けて考えるAndroidとiPhoneの違い
今でこそ「iPhone」のイメージが強いアップルですが、もともとはパソコンメーカーとして出発しています。
1984年に発売された「Macintoshは、グラフィカルな画面とマウスで操作する「GUI(Graphical User Interface)」を備えていたことで市場に大きな衝撃を与えます。
一時期は低迷していましたが、1990年代後半から2000年代初頭にかけ、トランスルーセントと呼ばれた半透明の筐体を身にまとった「iMac」、デジタルミュージックプレイヤーである「iPod」などのヒット作を送り出します。
こうして調子を上げたアップルから2007年に登場したのがiPhoneでした。
当時、まだスマートフォンという名称は決して一般的ではありませんでしたが、この革新的な携帯電話は多くの人を魅了し、新しい市場を創造することになったのです。
では、AndroidとiPhoneは何が違うのでしょうか。
スマートフォンという製品は、ハードウェアとOS、アプリ/サービスの3つの階層に分けて考えることができます。
この中で核となっているのは真ん中にあるOSで、それぞれGoogleとAppleが開発しています。
その下にあるハードウェアについては、Andoridはさまざまなメーカーから発売されている一方、iPhoneのハードウェアはアップルが開発したものだけです。
アプリ/サービスでは両者に大きな違いはない!?
注目したいのは、アプリ/サービスの階層です。
実はこの点に関しては、AndroidとiPhoneで大きな違いはありません。
もちろん、どちらかでしか利用できないアプリやサービスもありますが、多くのものはどちらでも利用可能です。
たとえばGmailやGoogle MapをGoogleのサービスはiPhone向けにもアプリが提供されているほか、アップルも自社の音楽配信サービスである「Apple Music」のアプリをAndroid向けに提供しています。
Android向けに提供されている「Apple Music」
Googleとアップル以外のソフトウェア開発会社がスマートフォン向けのアプリを提供する際にも、AndroidとiPhoneの両方で提供することが一般的です。
両方のスマートフォンで利用できるようにするほうが、より多くの売上やサービス利用者を獲得できる可能性が高まることを考えれば、当然の判断だと言えるでしょう。
スマートフォンを使う上で、もっとも重要になるのはアプリやサービスでしょう。
その点においてAndroidとiPhoneで大きな違いがないということになれば、好きなハードウェアを選べるAndroidの自由度の高さは大きなメリットになります。